◆NEWS:北欧ジャズ最重要レーベルの1つ「Stunt Records」のハイレゾ配信がスタート!
スタンダードからオリジナルまで夢の世界にいざなうピュアヴォイスデンマーク・コペンハーゲンに拠点を置く、北欧ジャズ最重要レーベルのひとつ「Stunt Records (Sundance Music)」より、デンマークの音楽家一家出身の歌姫・マレン・モーテンセンの'05年日本デビュー作がハイレゾで新登場。
マレンの音楽的才能は代々受け継がれてきたものだった。早くして亡くした母はドラマー、育ての母は音楽理論の教師、そして父はデンマークの著名なジャズ・トランペット奏者イェンス・ウィンターであり、マレンはティーンの頃から父のバンドで歌っていたという。'01年にオーディション番組への出演、'02年にヴォーカルコンテストでの優勝を経て現在までに9枚のアルバムを発表し、順調な活動を続けている。その他の参加メンバーは本作のプロデューサーも務めるキャスパー・ヴィヨーム(P)、イスラエル出身でチック・コリアに「天才」と言わしめ「地球規模のジャズの夢想家」と称されるアヴィシャイ・コーエン(B)、若くしてチック・コリアの「New Trio」に参加した実力派モーテン・ルンド(Dr)。
オーディション番組やコンテストで勝ち抜いてきたのも納得、まずはマレンの癖のないどこまでも伸びやかなヴォイスが誰の心もグッとキャッチする。そこへ類まれな才能を持つ奏者たちが加わり、ジャズ入門者から上級者までを唸らす仕上がりに。カヴァーソングとオリジナルソングの割合は約半々となっている。晴れでも雨でもなく、雨あがりに匂い立つ草の香りを連想させるアルバムだ。
オススメはビリー・ホリデイの「I've Got A Date With Dream」が70年の時を経てマレン色に染まって生まれ変わった1曲目、ドラマティックな曲調の変化に気持ちが高ぶる11曲目の「Crashed」。
マレンのヴォイスの透き通った空気感と、演奏者の確かな技術が約束する安心感が心地よいアルバム。
【本作品で採用されているマスタリング手法「Nordic Dynamic」について】
昨今の音圧を上げるためのいきすぎた圧縮処理に警鐘を鳴らし、余計な圧縮を施さず、録音された音の詳細までを明らかにし、何度も聴きたくなるようなダイナミズムに溢れた豊かな音質を作り出すマスタリングシステム「Nordic Dynamic」。Stunt Records (Sundance Music)のハイレゾ作品のほとんどでこの手法のマスタリングが行われ、歌や楽器が本来持つ躍動感と幅広いレンジに満ちた高音質な作品のリリースを実現している。
Malene Mortensen (Vocals)
Kasper Villaume (Piano)
Avishai Cohen (Bass)
Morten Lund (Drums)