メロディーの美しさと躍動するアンサンブル
計5枚のリーダーアルバムをリリースしているイタリアが誇る才女、ピアニスト&コンポーザーであるステファニア・タリーニの’08年発表の作品。様々な編成で作品を発表している彼女であるが、今作はクラリネットを加えたカルテットでの録音。
ブラジル音楽の要素、スリリングなスウィング、変拍子ナンバー、幻想的スロー、ポリリズム等カルテットとしての可能性を追求したかのような様々な曲調が並び耳を飽きささないが、やはり歌心溢れるメロディーセンスと透明感溢れるピアノサウンドがこれらの曲を深く美しく深化させているように思える。カルテットとしてのまとまり、一体感も素晴らしく、何度も何度もリピートしたくなってしまう傑作。
【演奏】
STEFANIA TALLINI (Piano)
GIANLUCA RENZI (Double bass)
NICOLA ANGELUCCI (Drums)
GABRIELE MIRABASSI (Clarinet)
【録音/ミックス/マスタリングスタジオ】AlfaMusic Studio(イタリア/ローマ)
【サウンドエンジニア】Alessandro Guardia
■特別インタヴュー「ALFA MUSIC ~イタリアの「粋」を体現するジャズ・レーベル~」