ムーディーな世界に浸れる見事なアンサンブル
数々のセッションをこなしている中堅ベテランベーシスト、リロ・クアラティノのAlfaMusicから2作目となるリーダー作。参加ミュージシャンはブラジル出身でヨーロッパ方面でも活躍中の兄弟ホベルト・タウフィッキ(Guitar)&エドゥアルド・タウフィッキ(Piano)、小沼ようすけとも交流のあるジャンカウロ・マウリーノ(Sax)、ステファニア・タリーニのアルバムでも素敵なプレイを披露していたガブリエル・ミラバッシ(Clarinet)、あのチェット・ベイカーとも共演歴を持つニコラ・スティーロ(Flute)等。
アルバム一貫してムーディーな世界観とポップで美しい旋律が支配する大人のサウンド。自らのベースプレイを誇示することなくコンポーザーに徹して見事に歌心溢れるメロディアスで叙情的なアンサンブルを生み出している。フリーな展開からメロディアスに展開していくラスト曲も非常に面白い。繊細でもあるが温かみも確かに感じられる非常に上質なムーディー・ジャズ・アルバム。
【演奏】
LILLO QUARATINO (Double bass)
ROBERTO TAUFIC (Acustic guitar)
EDUARDO TAUFIC (Piano)
GIANCARLO MAURINO (Tenor & Soprano Sax)
GABRIELE MIRABASSI (Clarinet)
NICOLA STILO (Flute)
ROBERTO “RED” ROSSI (Drums & Percussions)
MARTA RAVIGLIA (Voice)
【録音/ミックス/マスタリングスタジオ】FORWARD STUDIOS(イタリア/ローマ)
【サウンドエンジニア】Alessandro Guardia
■特別インタヴュー「ALFA MUSIC ~イタリアの「粋」を体現するジャズ・レーベル~」