進化&深化した現代のフュージョンサウンド
ジャコ・パストリアスを敬愛し、スタジオ・ミュージシャンとして数多くのセッションに参加してきたイタリア人ベーシスト、ピッポ・マティーノの'04年発表のリーダー作。数々の名義で作品を発表している彼であるが、リーダー作としてはこれが通算2枚目の作品。主な参加メンバーは女性ピアニスト、ペギー・スターンとのデュオ作で知られる名手ジュリオ・マティーノ(Sax)、ブルーノートより5枚リーダー作を発表しているステーファノ・ディ・バッティスタ(Sax)、世界中で大ヒットしたアンドレア・ベネベンターノの1stでも叩いていたピエトロ・イオディス(Dr)。
まさにジャコパス的な超絶フレーズを随所に散りばめながら、グルーヴィーに展開していくフュージョン的サウンドがとても気持ちがいい作品。エフェクトを駆使しスペーシーな雰囲気を醸し出したり、DJ&MCがクレジットされているようにサウンドエフェクトやラップも取り入れたり、現在の音楽シーンの流れも巧みに取り入れるセンスも持ち合わせている。バックのメンバーも超絶技巧で答えたり、ビッグバンド的サウンドで支えたり、彼の世界観をよく理解し表現している。超絶&グルーヴィーかつ現代の空気もいっぱいに吸い込んだ、聴きごたえたっぷりな現代フュージョンの力作!
PIPPO MARTIN (Bass)
CLAUDIO ROMANO (Drums)
GIULIO MARTINO (Tenor & Soprano Sax)
ROBERTO SCHIANO (Trombone)
STEFANO DI BATTISTA (Alto & Sopranino Sax)
PIETRO IODICE (Drums)
DJ KHAT
MC'S WUFER & KLEMO
Produced by ALFAMUSIC Studio
■特別インタヴュー「ALFA MUSIC ~イタリアの「粋」を体現するジャズ・レーベル~」