ロシアとイギリスのハイブリッドピアニストによるピアノ名曲選
ジョージ・マーティンのレーベルやCBS等でプロデューサー、エンジニアとして腕を磨いたデイヴィッド・リチャードソンが名ロック・バンド”ジェスロ・タル” のメンバーと組んで設立し、40年以上に渡り数多くの名作品を送り出し現在も活躍中のイギリスの老舗スタジオ&レーベル「SRT(Sound Recording Technology)」。その膨大なアーカイブの中から、ロシアとイギリスのハイブリッドピアニストの作品がハイレゾで登場!
Kerri Kavanavichは、ロシア出身の父親とイギリス出身の母親の間に生まれた女性ピアニスト。1972年にイギリス・ロンドンで生まれ、ロシア音楽のカバーを中心に活動してきた。その中でも、チャイコフスキー作曲『ピアノ協奏曲第1番』におけるパフォーマンスは評価が高く、ヨーロッパ中でライブを開催している。
今作『Classic Piano』には、ほかのピアニストだと敬遠しがちなメジャー過ぎるピアノの名曲たちばかりが収録された。つまり、過去にアレンジし尽くされた楽曲を再構築するという、ピアニストとしての才能とセンスが問われる難儀な作業に挑戦しているというわけだ。
果たして、Kerriはその難事業を見事にやり遂げた。2曲目の『エリーゼのために』はリズムを絶妙に変化(1回目のモチーフは溜めて、2回目のモチーフは食い気味という具合だ)させることで、あの有名なモチーフに新たな息吹を吹き込んだ。そして圧巻は7曲目の『ジムノペディ第1番』。淡々と展開する白黒の世界の中に、彼女ならではの色彩を持ち込んだ仕上がりとなった。
ピアノの名曲たちの基本を抑えながらも新たな息吹が楽しめる、いい意味で挑戦的な1枚だ。
※古いアーカイブになりますので、一部アナログマスターに起因するノイズが含まれております。あらかじめご了承下さい。
【HD Classic Piano/Kerri Kavanavich/ハイレゾ】
1 Kerri Kavanavich[アーティスト], Frédéric François Chopin[作曲]
2 Kerri Kavanavich[アーティスト], Ludwig van Beethoven[作曲]
3 Kerri Kavanavich[アーティスト], Pyotr Ilyich Tchaikovsky[作曲]
4 Kerri Kavanavich[アーティスト], Ludwig van Beethoven[作曲]
5 Kerri Kavanavich[アーティスト], George Gershwin[作曲]
6 Kerri Kavanavich[アーティスト], Claude Debussy[作曲]
7 Kerri Kavanavich[アーティスト], Erik Satie[作曲]
8 Kerri Kavanavich[アーティスト], Johann Sebastian Bach[作曲]
9 Kerri Kavanavich[アーティスト], Aram Khachaturian[作曲]
10 Kerri Kavanavich[アーティスト], Frédéric François Chopin[作曲]
11 Kerri Kavanavich[アーティスト], Claude Debussy[作曲]
12 Kerri Kavanavich[アーティスト], Frédéric François Chopin[作曲]
13 Kerri Kavanavich[アーティスト], Sergei Rachmaninoff[作曲]
14 Kerri Kavanavich[アーティスト], Edward Alexander Macdowell[作曲]
15 Kerri Kavanavich[アーティスト], Ludwig van Beethoven[作曲]