ギリシャの鬼才テオドール・クルレンツィスが放つ最新作は、マーラーの「悲劇的」 それは運命の一撃となるか?
2017年度の音楽之友社主催「レコード・アカデミー賞」堂々2部門(大賞:チャイコフスキー/悲愴、銀賞:モーツァルト/ドン・ジョヴァンニ)受賞という快挙をなしとげたギリシャの俊英テオドール・クルレンツィスの新作は、前作に続きまたも「交響曲第6番」。今回は爛熟したロマンの香りを放つマーラーの「悲劇的」というタイトルを持つ第6交響曲。クルレンツィスはマーラーの交響曲をいくつかコンサートで取り上げているが、ディスクとしてはこれが初のマーラー交響曲録音となるもの。「チャイコフスキー:悲愴」や「ストラヴィンスキー:春の祭典」といったディスクでロマン派以降の大オーケストラの機能性を駆使した多彩なオーケストラの魅力を掘り起こしてきたクルレンツィスとムジカエテルナが、ハンマーをも楽器にしてしまったマーラーの巨大な管弦楽作品とどのように向かい合うのか興味は尽きない。
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【Mahler: Symphony No. 6/Teodor Currentzis, musicAeterna/ハイレゾ】