ティーレマンとウィーン・フィル、ついにブルックナーの深淵へ。
シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者としてドイツ音楽の世界的巨匠と目されるクリスティアン・ティーレマン。今やウィーン・フィルにとっても最重要指揮者の一人であり、2024年の作曲者生誕200年を目指しこのコンビが続けているビッグ・プロジェクト「ブルックナー:交響曲全集」に大きな注目が集まっています。 第6弾は、ブルックナーが最晩年に取り組み、3楽章までオーケストレーションを終えながら終楽章を未完のまま残した第9番。作品の構成はそれまで以上に深まり、宇宙が鳴動するような響きを感じさせる究極の交響曲といえましょう。ティーレマンのこの交響曲の演奏はすでに2015年、バーデン=バーデンでのシュターツカペレ・ドレスデンとの演奏が発売されており、2つ目のソフトとなります。来日公演でも披露している得意の演目で、ここではウィーン・フィルの豊潤かつ濃厚なサウンドを生かした、ティーレマンの流麗な解釈が聴きものです。ヴァイオリンを対向にした配置も作品の構造を浮き彫りにする効果が絶大。 ウィーン・フィルの同曲新録音としては、2002年の同じくザルツブルク音楽祭でのアーノンクール指揮のライヴ盤以来、久々の登場となります。
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
1959年ベルリン生まれ。シュテルン音楽院で学び、カラヤンのアシスタントに。ベルリン・ドイツ・オペラ音楽総監督、ミュンヘン・フィル音楽監督を経て、2012年~シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者。ワーグナー、シュトラウス、ブルックナーを中心とするドイツ音楽の巨匠。
【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クリスティアン・ティーレマン
【録音】
2022年7月28日&30日
ザルツブルク、祝祭大劇場
ライヴ・レコーディング
レコーディング・プロデューサー:アーレント・プローマン
バランス・エンジニア:ペーター・ヘッカー
プロデューサー:マグダレーナ・ヘルプスト
マスタリング・エンジニア:マルティン・キストナー(b-sharpミュージック&メディア・ソリューションズ)
ユニテルとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との共同制作
【ご注意】CDパッケージ用のコメントを利用していることがあるため、一部内容が当てはまらない場合があります。あらかじめご了承ください。
【Bruckner: Symphony No. 9 in D Minor, WAB 109 (Edition Nowak)/Christian Thielemann, Wiener Philharmoniker/ハイレゾ】