日本でも大人気を誇るカール・ニールセンのフルート協奏曲、クラリネット協奏曲、アラジンOp34を収めた傑作アルバム
1997年に設立され、クラシックを中心に厳選された良質の音楽を提供し続けているイギリスのレーベル 「Signum Records」 より、ニールセンのフルートとクラリネットの協奏曲、そしてアラジンOp34を収めたアルバムが遂にハイレゾで登場。
フルート奏者のサミュエル・コールズは、パリのコンセルバトワール等々で学び、数々の輝かしい賞を獲得し、ロンドン交響楽団、ＢＢＣ交響楽団、オペラ・デ・パリ、バイエルン・ラジオ交響楽団等々と共演をし、フルート奏者の第一人者として大活躍中。クラリネット奏者のマーク・バン・デ・ウィールは、英国で最も優れたクラリネット奏者として認められており、ソリストとして世界中でリサイタル活動を行っている日本でもお馴染みの人物。指揮者のパーヴォ・ヤルヴィは、エストニア出身の指揮者で、日本での公演も多い、現在、世界を代表する指揮者の一人。
本作にはカール・ニールセンのフルート協奏曲とクラリネット協奏曲が収録されているが、現代音楽への橋渡しをニールセンではあるものの彼は古典学派の影響が色濃いことから、その音楽の分かりやすさも手伝って、日本でも大人気の作曲家の一人である。
本作を聴くと、流石にベテランの領域に入るサミュエル・コールズとマーク・バン・デ・ウィールであるが、そうしたことからパーヴォ・ヤルヴィ指揮のフィルハーモニア交響楽団との息の合わせ方も見事であり、一糸乱れぬアンサンブルに驚かされる。二人とも、その技巧は抜群で、独自の音色を持ち併せ、パーヴォ・ヤルヴィと共に、カール・ニールセンの素晴らしい音楽世界を表出させてくれている。安心してカール・ニールセンの世界に身を委ねることができる作品となっている。
オススメは全曲であるが、特に挙げるならば先ずは、１曲目のフルート協奏曲「Allegro moderato」。この曲で聴けるサミュエル・コールズのフルートは特に素晴らしく、フィルハーモニア交響楽団の演奏と陰と日向に支え合うことで楽曲を大成功に導いている。次いで、４曲目のクラリネット協奏曲「Allegretto un poco」。これはクラリネットの独奏部が長い曲であるが、マーク・バン・デ・ウィールのクラリネットが素晴らしい。アラジンOp34もとにかく素晴らしい仕上がりになっている。
カール・ニールセンの世界を思う存分に堪能できる至宝の作品集！
Samuel Coles （flute）
Mark van de Wiel （clarinet）
Paavo Jarvi （conductor）
Philharmonia Orchestra
【Nielsen: Flute Concerto, Clarinet Concerto, Aladdin Suite／フィルハーモニア交響楽団, サミュエル・コールズ, マーク・バン・デ・ウィール, パーヴォ・ヤルヴィ／ハイレゾ】
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