総演奏時間100分、心地良い緊張感の歌声がたまらないマーラー作品
1997年に設立され、クラシックを中心に厳選された良質の音楽を提供し続けているイギリスのレーベル「Signum Records」より、2013年にリリースされたオーストリアを代表する作曲家グスタフ・マーラーの作品を取り上げたアルバムをご紹介!
今作『Mahler: Symhponies Nos.1-3』はもともと3枚組のアルバムだが、今回はその3枚を1枚ずつリリースという形になる。
第3弾となる今作は『交響曲第3番ニ短調』を収録、総演奏時間は100分ほどで、かつては「演奏会でよく演奏される世界最長の交響曲」というギネス記録を持っていたことでも知られている。独唱・合唱に加え児童合唱が入っていることが特徴の作品だ。また第5楽章は、「ドイツのマザーグース」とも呼ばれる民謡集『少年の魔法の角笛』にも、合唱を独唱にアレンジし収録している。
この作品でポイントになっているのは、第4・5楽章の歌声の部分だ。第4楽章は愁いを帯びたアルトの独唱、第5楽章は瑞々しさに溢れた児童合唱からスタート、女声合唱との異なるメロディの絡み合いが心地良い緊張感がたまらない仕上がりだ。
この作品のリリース翌年に逝去したアメリカを代表する指揮者ロリン・マゼールが、マーラー作品の持つ抒情性を最大限に引き出すことに成功、歌声を引き立たせるためにオーケストラを最小限に抑え、見事なコントラストを描き出している。
良質な楽曲を、良質なクオリティで聴くことのできる安定感抜群の1枚だ。
【マーラー:交響曲第3番/Philharmonia Orchestra, Philharmonia Voices, Tiffin Boys' Choir, Sarah Connolly, Lorin Maazel/ハイレゾ】
1 Philharmonia Orchestra[アーティスト], Philharmonia Voices[アーティスト], Tiffin Boys' Choir[アーティスト], Sarah Connolly[アーティスト], Lorin Maazel[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]
2 Philharmonia Orchestra[アーティスト], Philharmonia Voices[アーティスト], Tiffin Boys' Choir[アーティスト], Sarah Connolly[アーティスト], Lorin Maazel[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]
3 Philharmonia Orchestra[アーティスト], Philharmonia Voices[アーティスト], Tiffin Boys' Choir[アーティスト], Sarah Connolly[アーティスト], Lorin Maazel[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]
4 Philharmonia Orchestra[アーティスト], Philharmonia Voices[アーティスト], Tiffin Boys' Choir[アーティスト], Sarah Connolly[アーティスト], Lorin Maazel[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]
5 Philharmonia Orchestra[アーティスト], Philharmonia Voices[アーティスト], Tiffin Boys' Choir[アーティスト], Sarah Connolly[アーティスト], Lorin Maazel[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]
6 Philharmonia Orchestra[アーティスト], Philharmonia Voices[アーティスト], Tiffin Boys' Choir[アーティスト], Sarah Connolly[アーティスト], Lorin Maazel[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]