近年劇的な楽員の新陳代謝を遂げているチェコ・フィルは、アシュケナージとともに、伝統をそのままに現代的な機能美を湛えた魅力を髣髴させる演奏を繰り広げています。ここで聴けるマーラーはまさにその成果が存分に生かされた内容となっています。マーラー自身がチェコ・フィルで初演したこの曲は、チェコ・フィルの楽員にもドヴォルザークの演奏と同じ自負とプライドがあり、ここでもマーラーの懐疑、狂気、屈折、官能その全てをアシュケナージとともに描き出しています。まさに新世紀のマーラー像と言える快演です。
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【マーラー: 交響曲第7番「夜の歌」/ウラディーミル・アシュケナージ, チェコ・フィルハーモニー管弦楽団/ハイレゾ】