美しい弦楽メロディとシベリウス独自の和声を特徴とする交響曲第6、7番です。
ロイヤル・ストックホルム・フィル名物ともいえる、表現力豊かで透明感あふれる弦楽アンサンブル。完璧な和声で疾走するような音の波を作ります。
組曲「カレリア」の勇壮で華やかな金管の活躍は前の二つの交響曲と対照的で聴き応え十分です。
一転して美しくはかない小品「悲しきワルツ」。最後は消え入るような旋律が静謐のうちに響きます。
全曲を通して透明感のある音の束が壮大な旅路の終結を暗示します。
【シベリウス:交響曲 第 6番、第 7番、組曲「カレリア」、悲しきワルツ/ウラディーミル・アシュケナージ, ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団/ハイレゾ】