これは音色で聴くアルバムです。木の温もりを感じさせる生ガットギターとウッドベースによる静かな美しい対話。ヘイデンの説得力のある深く暖かい存在感、フォルチオーネのクラシカルな音色だけど新しさも兼ね備えたフレーズセンス。フォルチオーネ作「アンナ」はメセニー風の転調を活かしたメロディアスな名曲。「ラ・パッショナリア」はリヴェレーション・オーケストラでM・グッドリックがギターを弾いていた曲。「チャイルズ・ソング」はフレッド・ハーシュの美しいピアノ曲ですが、これを生ギターで演奏しているところもナイス選曲。「サイレンス」や「フォー・タリア」などのお馴染みのヘイデン代表曲も収録されており、E・ジスモンチやジョン・テイラーとの共演版と比較するのも面白いです。ヘイデンは数多くのギタリストとのデュオ作品を残していますが、クリスチャン・エスクードとの「GITANE」よりは、パット・メセニーとの名盤「Beyond The Missouri Sky 」に雰囲気は近く(変なエフェクトは使ってませんので御安心を・・・)、ブラジル、スパニシュ、クラシックの要素を含んだ良質なアコースティック・ジャズギター・アルバムに仕上がっています。間違いなくフォルチオーネの最高傑作にして、ヘイデン・デュオ作品トップクラスの名盤です。
チャーリー・ヘイデン - double bass
アントニオ・フォルチオーネ - guitar
【録音】Californian Institute of the Arts, Valencia (26th - 28th June 2006)
【HEARTPLAY/チャーリー・ヘイデン, アントニオ・フォルチオーネ/ハイレゾ】
1 チャーリー・ヘイデン,アントニオ・フォルチオーネ[演奏], Antonio Forcione[作曲]
2 チャーリー・ヘイデン,アントニオ・フォルチオーネ[演奏], Antonio Forcione[作曲]
3 チャーリー・ヘイデン,アントニオ・フォルチオーネ[演奏], Charlie Haden[作曲]
4 チャーリー・ヘイデン,アントニオ・フォルチオーネ[演奏], Antonio Forcione[作曲]
5 チャーリー・ヘイデン,アントニオ・フォルチオーネ[演奏], Charlie Haden[作曲]
6 チャーリー・ヘイデン,アントニオ・フォルチオーネ[演奏], Fred Hersch[作曲]
7 チャーリー・ヘイデン,アントニオ・フォルチオーネ[演奏], Antonio Forcione[作曲]
8 チャーリー・ヘイデン,アントニオ・フォルチオーネ[演奏], Charlie Haden[作曲]