りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館のコンサートホールに備え付けられた世界的オルガン製作者=ゲルハルト・グレンツィング制作によるグレンツィング・オルガン。今作は2006年より同ホールの専属オルガニストを務める山本真希がスペインの曲やオルガンの定番バッハの有名曲をレパートリーに、スペイン製グレンツィング・オルガンの艶やかな音色を余すところなく引き出した作品。最適な音響を得るためホールの座席数百席を撤去するなど録音にも細心の注意が払われた今作は、パイプオルガンならではの迫力のある低音やホールの自然な反響などが見事に捉えられた優秀録音です。
グレンツィング・オルガンの迫力の音色を、新潟が誇るオルガニスト、山本真希の演奏で是非お楽しみ下さい!
“りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館のコンサートホールに備え付けられたオルガン。製作は世界的なオルガン製作者、ゲルハルト・グレンツィングだ。第1曲目の「第6旋法によるバッターリャ」は各メーカーのオーディオ・セミナーでもデモ音源として再生されるほどの超優秀録音。冒頭から水平トランペットによる壮麗なサウンドが飛び出してくる。1分45秒過ぎの猛烈な低音。なにしろ16フィートの最低音と半音上のペダルを連打しているのだから、たいていのウーファーは悲鳴を上げてしまいそうだ。録音に際しては、オルガンの響きを活かすために座席を300席以上取り払ったり、聴衆が入ったときと同じ状態にするように工夫したり、ワンポイント録音なのでマイクロホンの位置にも徹底的にこだわっている。ステレオ音源でありながら、パイプの前後感やホールの空気感まで表現されている。CDでも驚かされたが、96kHz/24bitの音は桁違いのダイナミック・レンジ。オーディオ・ファン必携だ。”(text by 長谷川教通)提供:
CDジャーナル
【録音】
2011年10月24~26日 リュートピア新潟市民芸術文化会館 コンサートホール