~素朴で美しいメロディに満ち溢れたレクイエム~
2人の子どもを相次いで失うというドヴォルザーク(1841-1904)自身の悲しい経験に基づいた「スターバト・マーテル」とは違い、この「レクイエム」はイギリスのバーミンガム音楽祭からの新作依頼に応えて作曲されたものです。
彼は1884年と1885年にイギリスを訪れており、1884年にロイヤル・アルバート・ホールで演奏した「スターバト・マーテル」が好評だったため、この作曲依頼が来たのでしょう。曲は1890年の1月から10月にかけて作曲され、全曲は素朴で美しいメロディに満ち溢れており、曲の冒頭には彼が敬愛したバッハの最高傑作「ロ短調ミサ」からの引用もあるなど、渾身の力が込められた大作となっています。通常の典礼文とは一部変更が加えられているため、教会で演奏するよりも、あくまでも演奏会用の作品として位置づけられています。
1891年にバーミンガム音楽祭でドヴォルザーク自身の指揮で初演された際は、もちろん大好評を持って迎えられました。古今東西のレクイエムの中では、かなり地味な風情を持っていると指摘されることもありますが、この静かな感動はじっくり聴いてみてこそ味わえるもの。もちろん「怒りの日」は充分な激しさを有しています。このような声楽付きの大作は、ポーランドの名指揮者アントニ・ヴィトにお任せを。清冽な響きが心の隅々まで浸透します。
●録音
Recorded at Warsaw Philharmonic Hall, Warsaw, Poland, from 29th May to 5th June, 2012
Produced, engineered and edited by Andrzej Sasin and Aleksandra Nag?rko (CD Accord)
【ドヴォルザーク: レクイエム/クリスティーネ・リボー, エヴァ・ヴォラク, ダニエル・キルヒ, ヤヌス・モナルチャ, ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団, ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団, アントニ・ヴィト/ハイレゾ】
1 アントニオ・ドヴォルザーク[作曲], クリスティーネ・リボー[ソプラノ], エヴァ・ヴォラク[アルト], ダニエル・キルヒ[テノール], ヤヌス・モナルチャ[バス], ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団[合唱], ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮者]
2 アントニオ・ドヴォルザーク[作曲], クリスティーネ・リボー[ソプラノ], ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団[合唱], ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[演奏], アントニ・ヴィト[指揮者]
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