近現代ウクライナの3人の作曲家によるピアノ五重奏曲集。リャトシンスキーは1920年代に登場した「新世代ウクライナ作曲家グループ」の一人。初期こそスクリャービンの影響を受けた調性感の希薄な作品を書いていましたが、やがて国民楽派の伝統に則った愛国的な作品にも取り組みます。この五重奏曲も優美な旋律を持つ美しい作品。第2楽章の憂愁に満ちた雰囲気が強い印象を残します。シルヴェストロフの五重奏曲は、彼が現在のような瞑想的な作風に至る以前の作品。第3楽章は比較的穏やかであるものの、1960年代の激しいシルヴェストロフを知ることができる貴重な作品です。世界初録音となるポレーヴァの「シームルグ五重奏曲」は動きの少ないシンプルな弦の旋律にピアノのパッセージが絡む神秘的な作品。シームルグとはイラン神話に登場する巨大な鳥の名前です。
【ウクライナのピアノ五重奏曲集/タラス・ヤロプード, ボグダナ・ピヴネンコ, カテリーナ・スプルン, ユーリー・ポゴレツキー, イリーナ・スタロドゥブ/ハイレゾ】
1 ボグダナ・ピヴネンコ[ヴァイオリン], タラス・ヤロプード[ヴァイオリン], カテリーナ・スプルン[ヴィオラ], ユーリー・ポゴレツキー[チェロ], イリーナ・スタロドゥブ[ピアノ], ボリス・ミコライヨヴィチ・リャトシンスキー[作曲]
2 ボグダナ・ピヴネンコ[ヴァイオリン], タラス・ヤロプード[ヴァイオリン], カテリーナ・スプルン[ヴィオラ], ユーリー・ポゴレツキー[チェロ], イリーナ・スタロドゥブ[ピアノ], ボリス・ミコライヨヴィチ・リャトシンスキー[作曲]
3 ボグダナ・ピヴネンコ[ヴァイオリン], タラス・ヤロプード[ヴァイオリン], カテリーナ・スプルン[ヴィオラ], ユーリー・ポゴレツキー[チェロ], イリーナ・スタロドゥブ[ピアノ], ボリス・ミコライヨヴィチ・リャトシンスキー[作曲]
4 ボグダナ・ピヴネンコ[ヴァイオリン], タラス・ヤロプード[ヴァイオリン], カテリーナ・スプルン[ヴィオラ], ユーリー・ポゴレツキー[チェロ], イリーナ・スタロドゥブ[ピアノ], ボリス・ミコライヨヴィチ・リャトシンスキー[作曲]
5 ボグダナ・ピヴネンコ[ヴァイオリン], タラス・ヤロプード[ヴァイオリン], カテリーナ・スプルン[ヴィオラ], ユーリー・ポゴレツキー[チェロ], イリーナ・スタロドゥブ[ピアノ], ヴァレンティン・シルヴェストロフ[作曲]
6 ボグダナ・ピヴネンコ[ヴァイオリン], タラス・ヤロプード[ヴァイオリン], カテリーナ・スプルン[ヴィオラ], ユーリー・ポゴレツキー[チェロ], イリーナ・スタロドゥブ[ピアノ], ヴァレンティン・シルヴェストロフ[作曲]
7 ボグダナ・ピヴネンコ[ヴァイオリン], タラス・ヤロプード[ヴァイオリン], カテリーナ・スプルン[ヴィオラ], ユーリー・ポゴレツキー[チェロ], イリーナ・スタロドゥブ[ピアノ], ヴァレンティン・シルヴェストロフ[作曲]
8 ボグダナ・ピヴネンコ[ヴァイオリン], タラス・ヤロプード[ヴァイオリン], カテリーナ・スプルン[ヴィオラ], ユーリー・ポゴレツキー[チェロ], イリーナ・スタロドゥブ[ピアノ], ヴィクトリア・ヴィータ・ポレーヴァ[作曲]