このアルバムに採り上げられた3人の作曲家は、いずれもチェロとのかかわりが深く、マリピエロの甥リッカルドはミラノ・スカラ座のチェロ奏者を務め、ゲディーニは自身が幼い頃からチェロを学んでいます。またカゼッラは父、叔父、祖父がチェリストという家系に生まれており、子供時代からチェロを弾いていましたが、ピアノのほうが才能があることがわかり、転向したという経歴を持っています。そんな3人のチェロのための作品は、どれもソリストとオーケストラが協力して様々な雰囲気を探求するもので、チェロのみが名人芸を発揮することはありません。マリピエロとゲディーニの曲は、どちらも18世紀のコンチェルト・グロッソ風の雰囲気を持っており、ソリストとオーケストラの立場は対等なものとして書かれています。またカゼッラの作品は協奏曲を書くためのオーケストレーションの練習的な作品で、やはりチェロとオーケストラのバランスに大きな注意が払われています。1988年モスクワ生まれのチェリスト、シュガーエフの演奏で。
【マリピエロ/ゲディーニ/カゼッラ: チェロと管弦楽のための作品集/ドミートリー・プロコフィエフ, ニコライ・シュガーエフ, ヴァレンティン・ウリューピン, ロストフ・アカデミー交響楽団/ハイレゾ】
1 ニコライ・シュガーエフ[チェロ], ロストフ・アカデミー交響楽団[アーティスト], ヴァレンティン・ウリューピン[指揮], ジャン・フランチェスコ・マリピエロ[作曲]
2 ニコライ・シュガーエフ[チェロ], ロストフ・アカデミー交響楽団[アーティスト], ヴァレンティン・ウリューピン[指揮], ジャン・フランチェスコ・マリピエロ[作曲]
3 ニコライ・シュガーエフ[チェロ], ロストフ・アカデミー交響楽団[アーティスト], ヴァレンティン・ウリューピン[指揮], ジャン・フランチェスコ・マリピエロ[作曲]
4 ニコライ・シュガーエフ[チェロ], ドミートリー・プロコフィエフ[チェロ], ロストフ・アカデミー交響楽団[アーティスト], ヴァレンティン・ウリューピン[指揮], ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ[作曲]
5 ニコライ・シュガーエフ[チェロ], ドミートリー・プロコフィエフ[チェロ], ロストフ・アカデミー交響楽団[アーティスト], ヴァレンティン・ウリューピン[指揮], ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ[作曲]
6 ニコライ・シュガーエフ[チェロ], ドミートリー・プロコフィエフ[チェロ], ロストフ・アカデミー交響楽団[アーティスト], ヴァレンティン・ウリューピン[指揮], ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ[作曲]
7 ニコライ・シュガーエフ[チェロ], ドミートリー・プロコフィエフ[チェロ], ロストフ・アカデミー交響楽団[アーティスト], ヴァレンティン・ウリューピン[指揮], ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ[作曲]
8 ニコライ・シュガーエフ[チェロ], ロストフ・アカデミー交響楽団[アーティスト], ヴァレンティン・ウリューピン[指揮], アルフレード・カゼッラ[作曲]
9 ニコライ・シュガーエフ[チェロ], ロストフ・アカデミー交響楽団[アーティスト], ヴァレンティン・ウリューピン[指揮], A. カゼッラ[作曲]