第一次世界大戦後、盛り上がりを見せていた新古典主義音楽の流れの中で、それまで顧みられることの少なかった"コンチェルト・グロッソ=合奏協奏曲"のジャンルが活性化しました。なかでもよく知られているのがプーランクの「2台のピアノのための協奏曲」であり、モーツァルトを思わせるエスプリに満ちた旋律に、ストラヴィンスキーのような力強く激しいリズムを併せ持つこの作品は、当時の聴き手の心を惹きつけました。このアルバムにはそのような複数のピアノのための協奏曲を収録。フランク・マルタンの「小協奏交響曲」は第二次世界大戦の暗い緊張感が反映された作品で、もともとはピアノ、チェンバロ、ハープと管弦楽のために書かれましたが、今作では独奏部が3台のピアノのために編曲されており、華麗な響きを纏っています。ショスタコーヴィチの「2台のピアノのためのコンチェルティーノ」はもともと伴奏の付かない2台ピアノのための作品。ここでは弦楽オーケストラの伴奏で演奏されています。アーリエ・レヴァノンの「四つの言葉を持つ国」はイスラエルの平和を願い、4言語による民謡の旋律が引用されたポップスを思わせる耳なじみの良い作品です。「マルチピアノ」はテルアヴィヴとイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の共同機関であるブッフマン=メタ音楽院によって2011年に開始されたプロジェクトの中枢を担うアンサンブル。アレンジャーでもトメル・レフの主導のもと、さまざまな複数ピアノのための作品を演奏し、好評を博しています。
【複数ピアノと管弦楽のための作品集/ドミトリ・ヤブロンスキー, ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団, マルチピアノ/ハイレゾ】
1 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], フランク・マルタン[作曲]
2 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], フランク・マルタン[作曲]
3 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], フランク・マルタン[作曲]
4 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], フランシス・プーランク[作曲]
5 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], フランシス・プーランク[作曲]
6 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], フランシス・プーランク[作曲]
7 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], ドミートリー・ショスタコーヴィチ[作曲]
8 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], アリエ・レヴァノン[作曲]
9 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], アリエ・レヴァノン[作曲]
10 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], アリエ・レヴァノン[作曲]
11 マルチピアノ[アーティスト], ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], ドミトリ・ヤブロンスキー[指揮], アリエ・レヴァノン[作曲]