バルトーク作品の中でも、とびきりの人気を誇る2つの作品をオールソップ&ボルティモア交響楽団の極上の演奏で。祖国ハンガリーの政治状況の悪化を嘆く59歳の彼は、アメリカへ亡命しますが、そこは決して居心地のいい場所ではありませんでした。健康状態も悪化、意気消沈していた彼の創作意欲に再び火をつけたのが、彼の友人たちが仕組んだと言われる「ボストン交響楽団からの作曲委嘱」だったのです。バルトークはそれに応え、この「管弦楽のための協奏曲」を作曲。彼自身もすっかり意欲を取り戻し、その後も音楽活動を続けることができたのでした。もう1曲の「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」は彼が55歳の時の作品で、民俗音楽の研究に没頭していた頃に書かれたもの。チェレスタが入ることで曲に神秘性と深みが与えられているのは、インドネシアのガムランの音色が念頭にあったからと言われています。楽器の音色を純粋に楽しみたい人にもオススメの1枚です。
●レビュー
David's Review Corner, May 2012
""The more intimate quality of the Music for Strings, Percussion and Celesta fares very well, and again it is the details that Alsop points which make the performance rewarding. Good sound.""
●録音
Recorded at Meyerhoff Hall, Baltimore, Maryland, USA, from 2nd-4th October, 2009 (tracks 1-5),and on 3rd, 4th and 6th June, 2010 (tracks 6-9)
Producer: Steven Epstein
Engineer and editor: Richard King
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【バルトーク: 管弦楽のための協奏曲&弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽/ボルティモア交響楽団, マリン・オールソップ/ハイレゾ】