恣意的な変化を多用しないテンポ設定とリズムの克明な処理を得て、音楽の骨格が説得力も豊かに像を結ぶ。隅々までフレーズは端正に整い、レガートとノン・レガートの弾き分け方ひとつとっても意味深く、 それが曲の構成要素ひとつひとつに、そしてその展開の過程に命を与えていく。チャイコフスキーが持つ“シンフォニー作家”としての資質の再確認を迫るがごときアプローチ。 <木幡一誠 ライナーノーツより>
【P. I. チャイコフスキー: 交響曲第4番 へ単調 作品36/秋山和慶(指揮); 日本センチュリー交響楽団/ハイレゾ】