バッハの協奏曲では既存の“復元版”に対して独自の視点からのリアリゼーションも試み、即興的な音使いまで存分に盛り込む。それが技巧的な彩りの次元を超えて、2曲それぞれの情念の世界を血の通った音楽として響かせることに貢献を果たす。ベテランのソロイストが率いるアンサンブルならではという世界だ。 (木幡一誠 ライナーノーツより)
【J. S. バッハ: ヴァイオリン協奏曲ニ短調 BWV1052R & ト短調 BWV1056R/フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン&指揮); 新イタリア合奏団/ハイレゾ】