いよいよラストスパートとなる「ペートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏会」第6回でフェルナーは、ベートーヴェン作品のもつ「多様性」を鮮やかに描き出しました。室内楽のように軽やかなOp.14、激しい情念に彩られた《悲愴》、若々しい覇気が漲るOp.22。そして、締めくくりとなる《告別》では、非常に高度な技巧を操りながら、透きとおるように美しい世界を現出させ、聴衆を驚嘆させました。
【演奏】
ティル・フェルナー(ピアノ)
【録音】
2010年4月24日:東京
【ティル・フェルナー - ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会6/ティル・フェルナー/ハイレゾ】