2015年にメジャーデビュー5周年を迎えるnano.RIPE。その記念すべき年に、これまでリリースされた全てのアルバムが、ハイレゾverとして2015年1月から4ヶ月連続リリースがされることとなった。
その第1弾「星の夜の脈の音の」は、nano.RIPEの記念すべきメジャーファーストアルバム。「ハナノイロ」や「面影ワープ」、「ハイリープ」、「細胞キオク」など、TVアニメ『花咲くいろは』関連の楽曲をはじめ、リードトラック「セラトナ」などの書き下ろし曲を含む、全14曲が収録されているフルアルバムだ。
今回のハイレゾver制作に関しては、48kHz/32bit floating(または48kHz/24bit)で作成したスタジオマスターを、96kHz/32bit floating環境でリマスタリングする「HD RENEWAL MASTER」を採用。ここから配信用の96kHz/24bitデータを作成することで、CD版とは異なる、新たな音楽表現を実現しているという。なお、マスタリングエンジニアは、ランティスのハイレゾ音源ではお馴染みの原田光晴氏が担当している。
<サウンドインプレッション>
意外に思うかもしれないが、ハードロックとハイレゾ音源はけっこう相性がいい。ポイントは、低域のフォーカス感の高さと音のニュアンス表現の細やかさ。ヒトがリアルに演奏をしているバンド系ならではのグルーブ感がしっかりと伝わってくるので、とても迫力ある、ダイナミックな表現のサウンドに生まれ変わってくれるのだ。また、ヴォーカルや楽器の音色もリアルさが増しているため、まるで目の前で演奏してくれているかのような臨場感も味わえる。
nano.RIPEのファーストアルバム「星の夜の脈の音の」ハイレゾverもその好例。「もともとはこんなに生々しい、活き活きとした演奏だったのか!」と驚くくらいのリアルで印象的な演奏が、1曲目の「セラトナ」から最後の「てのひらのマリー」まで続いてくれる。ファンにはもちろんのこと、ハードロック系が好き、というヒトには是非とも聴いてみて欲しい音源だ。
もうひとつ、このハイレゾverにおいてさらなる魅力を放っていたのが、きみコのヴォーカルだ。彼女の歌声は、もともとインパクトのある個性的なキャラクターを持ち合わせているが、そういったパワー感はそのままに、歌詞に込められた感情までも伝わってきそうな、生々しいまでに実体感のあるリアルな歌声を存分に楽しむことができる。この歌声を聴けるだけでも、価値のある音源といえる。
(野村ケンジ)
※「アルバム購入特典」は、メンバー画像の壁紙と当作品のジャケット写真データ(jpeg)です。
【星の夜の脈の音の/nano.RIPE/ハイレゾ】
1 nano.RIPE[アーティスト], きみコ[作詞], 佐々木 淳[作曲]
2 nano.RIPE[アーティスト], きみコ[作詞], きみコ[作曲]
3 nano.RIPE[アーティスト], きみコ[作詞], きみコ[作曲]
4 nano.RIPE[アーティスト], きみコ[作詞], きみコ[作曲], 佐々木 淳[作曲]
5 nano.RIPE[アーティスト], きみコ[作詞], きみコ[作曲]
6 nano.RIPE[アーティスト], きみコ[作詞], 佐々木 淳[作曲]
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8 nano.RIPE[アーティスト], きみコ[作詞], nano.RIPE[作曲]
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13 nano.RIPE[アーティスト], きみコ[作詞], 佐々木 淳[作曲]
14 nano.RIPE[アーティスト], きみコ[作詞], きみコ[作曲]