このソナタは2014年に班目加奈のリサイタルのために委嘱され書かれた。3つの楽章からなるが、2,3楽章は続きで演奏される。初演は班目加奈トランペット・リサイタル vol.14 (2014年10月18日、茨城県立県民文化センター)。コンパクトで少し調子はずれな行進曲の一楽章、メランコリックにトランペットが歌う2楽章、シンプルな3楽章の3部形式。復調で書かれる主題はファンファーレと闘牛の祝祭とに交差して、後半、センチメンタルな旋律に書き換えられる。演奏は班目加奈と作曲者自身によるもの。
【西澤健一: トランペットとピアノのためのソナタ Op. 88/班目加奈, 西澤健一/ハイレゾ】