『イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ』の初アルバム。2人が操る4種類の楽器の魅力が活きる、16世紀後半から17世紀のイタリアの作品に焦点を当て、様々な角度からのリサーチを大切にするからこそ紡ぐことが出来る表現を追求。

●アーティストプロフィール
イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ
東京藝術大学で出会った中島恵美（リコーダー/フラウト・トラヴェルソ）、曽根田駿（チェンバロ/古楽ハープ）の２人によって結成されたデュオ。2014年から活動を開始し、中世からバロックまでの音楽をレパートリーとしている。
「歴史的演奏法；Historically informed performance」の追及に力を入れ、資料を研究することによって、より自由でより豊かな演奏を目指して活動している。

中島 恵美 Emi Nakajima
東京藝術大学音楽学部器楽科リコーダー専攻卒業、2014年度に同大学より「安宅賞」受賞。在学中から『アントネッロ』や『ラ・ルベルティーナ』等のアンサンブルでも活動する。
2015年より渡仏、リヨン地方音楽院を経て、2018年にリヨン国立高等音楽院古楽科にて演奏家ディプロマDNSPMを取得。2020年に同音楽院修士課程修了、歴史的文献、歴史的楽器、レパートリーにおける17世紀のリコーダーの発展について研究した。同年に仏・メセナ・ムジカル・ソシエテ・ジェネラルの奨学金を受賞。2022年度フランス音楽芸術著作権管理協会アダミより奨学金を受賞。
これまでにリコーダーを細岡ゆき、山岡重治、濱田芳通、S.モールマイヤー、P.アモンの各氏に、フラウト・トラヴェルソを前田りり子、A.ミシェルの各氏に師事。中世からバロック音楽理論及び即興をR.ピカゾ氏とB.ジャナン氏、歌唱法をA.ドゥラフォース氏と共に学ぶ。現在はソロや様々な団体での演奏活動の他、レッスンや歴史的演奏法に関する講座を行なっている。

曽根田 駿Hayao Soneda
愛媛県出身。４歳からピアノをはじめ、17歳の時にチェンバロに転向する。東京藝術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院のチェンバロ専攻、古楽ハープ専攻それぞれの演奏家ディプロマDNSPMを取得した。2020年に同校のチェンバロ（通奏低音/コレペティ）専攻修士課程修了後、完全帰国した。
これまでにピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、J.-M.エイム、Y.レヒシュタイナー、D.ベルナー、A.-C.ヴィネイの各氏に師事。古典ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。
2020年度フランス音楽芸術著作権管理協会アダミより奨学金を受賞。
現在は演奏会やオンライン講座を通して中世からバロックまでの音楽の歴史的演奏法の魅力を発信するべく活動しているほか、各楽器のソロ奏者、アンサンブル奏者として『ソレイユ・ルヴァン』『アントネッロ』『アンサンブル・アカデミア・ムジカ』『ヴィットーリオ・バロッコ』『ムジカ・ロゼッタ』などの古楽アンサンブルとも共演している。

イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ公式ホームページ：
https://www.i-filatori-di-musica.com/

●録音日、録音場所
2022年10月18-20日　神奈川県　相模湖交流センター