マルコ・メローニ・プレイズ・バッハ、サンス、コスタ、ルコック、ビーバー

マルコ・メローニ

Pure Sound Dog

2018/06/13

(P)2018 STWO Corporation
(C)2018 STWO Corporation

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1
パルティータ 第3番 BWV1006~プレリュード
0:04:44
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マルコ・メローニ[アーティスト], ヨハン・セバスチャン・バッハ[作曲]

2
パルティータ 第3番 BWV1006~ルール
0:02:59
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マルコ・メローニ[アーティスト], ヨハン・セバスチャン・バッハ[作曲]

3
パルティータ 第3番 BWV1006~ガヴォット
0:02:50
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マルコ・メローニ[アーティスト], ヨハン・セバスチャン・バッハ[作曲]

4
パルティータ 第3番 BWV1006~メヌエットI.II
0:03:54
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マルコ・メローニ[アーティスト], ヨハン・セバスチャン・バッハ[作曲]

5
パルティータ 第3番 BWV1006~ブーレ
0:01:35
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マルコ・メローニ[アーティスト], ヨハン・セバスチャン・バッハ[作曲]

6
パルティータ 第3番 BWV1006~ジーグ
0:01:55
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マルコ・メローニ[アーティスト], ヨハン・セバスチャン・バッハ[作曲]

7
序奏とカナリオス
0:10:21
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マルコ・メローニ[アーティスト], アントニオ・ダ・コスタ[作曲]

8
スペインのフォリア
0:09:43
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マルコ・メローニ[アーティスト], フランソワ・ルコック[作曲]

9
パヴァーヌとカナリオス
0:10:01
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マルコ・メローニ[アーティスト], ガスパール・サンス[作曲]

10
シャコンヌ
0:14:16
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マルコ・メローニ[アーティスト], ヨハン・セバスチャン・バッハ[作曲]

11
パッサカリア
0:11:05
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マルコ・メローニ[アーティスト], ハインリッヒ・ビーバー[作曲], ハビエル・イノホサ[作曲]

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このアルバムには、今日では「バロック・ギター」と呼ばれる5コースのギターによる、バロック時代の音楽の演奏法について、私が30年近くかけて研究してきた成果を収録しました。この素晴らしい楽器を弾くためにかつて駆使されていた技巧を明らかにするとともに、新たな息吹と輝きを与えたいと考えて取り組みました。音楽芸術が求める完璧さからは程遠いかもしれませんが、とうとう録音に踏み切ることにしました。現代のバロック・ギター演奏で到達し得る1つの道標を示すものとお考えください。

既存の学術書に基づく調査や優れた演奏家の方々との出会い、古来の音楽に対する興味に加え、解釈する上で決定的に重要だったのは、バロックダンスの伴奏でした。

無伴奏バイオリンのためのパルティータ(BWV1004)よりシャコンヌ、リュート組曲第4番(BWV1006)、ビーバー作曲のパッサカリア。これらのギター版編曲は、メキシコ人のビウェラ・ギター奏者、音楽史研究家である偉大なハビエル・イノホサ先生(1933-2013)によるものです。コンサートで演奏が可能であるか、また、効果的であるかを見極める演奏家としてこうした方々の創作の場に立ち会い協力作業を進めてきましたが、そのなかで私は、楽器の選択、新しい技巧の探索、記譜法といった面で貢献できたと考えています。長い年月をかけて演奏技術面と音楽的な面の双方で解決方法を見出し、その成果はイノホサ先生の作品へと融合されていきました。

絶え間なく変わる学びへの道を意図する解釈は私たちとともに存在し、進化し続けます。そして、先生の教えは、まるでひとすじの炎のように、音楽の神秘的な道に光をともすものとなったのです。

このアルバムを、敬愛と感謝の気持ちとともに、私がお世話になった諸先生に捧げます。このアルバムを聴く方が心地よいと感じてくだされば、また、バロック音楽についての知識を深めたいと望んでいる方や、この楽器に取り組み、まだ知られていない豊かな可能性を広げたいと考えている方にとって理解と学習の一助となれば幸いです。

解説:マルコ・メローニ

【曲目解説】
BWV1006のパルティータ(イノホサ先生の版をさらに私が改訂したもの)はギターで弾くにはたいへん難しい曲です。カンパネラ様式の音階、レガート、そして複雑な運指法が組み合わさっています。この曲を演奏するにあたり、私は拍子、舞曲であるという特徴、対位法的な構成、これらを鮮明に表現するよう心がけました。

アバデ・ダ・コスタ(推定出生地 ポルト1714? 1780年ウィーンで没。ポルトガルの高位聖職者、ギタリスト、哲学者)は、スペイン、イタリア(ヴェネチア?ローマ)、オーストリア(ウィーン)の各国を旅しました。彼の音楽に惹かれた有名なバイオリン奏者ジュゼッペ・タルティーニは、彼を引用して「ポルトガルのギタリストである聖職者の形式を模したバイオリンと低音のためのソナタ」という曲を書きました。彼の音楽は何世紀もの間知られていませんでしたが、あるときイベリア半島のタブラチュア楽譜集の中で発見され、その上質の音楽と独創性は世間を驚かせました。「ポンバル侯爵閣下の入場」「カナリオ」の二曲は、世界初録音となるものです。

「ラ・フォリア」は、ポルトガルで季節の変わり目に祭礼として行われていた両性具有の仮面舞踊のための音楽が起源であると言われています。時代を経て、その旋律を基にした変奏曲を多くの作曲家が競うように作りました。フランドルの作曲家フランソワ・ル・コック(1685-1729)の作品「スペインのフォリア(レ・フォリー・デスパーニュ)」はブリュッセル王立音楽院図書館所蔵の手稿楽譜集「ギター作品集」の中にあるものであり、当時知られていたありとあらゆるギター奏法が取り入れられた作品です。

ガスパル・サンス(1640-1710, 本名はフランシスコ・バルトロメ・サンス・セルマ。スペインの長老司祭、作曲家、ギタリスト)は「スペイン・ギター音楽教本」の著者であり、17世紀のスペインにおけるギター音楽と奏法に関する情報を集大成し、自ら演奏することによってレパートリーに加えていきました。「スペインの歌によるパヴァーヌ」は、スペイン風カデンツァ(終止)といわれる下降する四音( A ? G ?F ?E )を基調低音とするイタリア舞曲(イタリアの都市パドヴァ起源であり、パドヴァーナ、パドアーナ、パドゥアーナとも称される)です。二つのカナリオ(ス)は、その後世代を経て、演奏上共通点があるアルゼンチンの伝統舞踊曲マランボへと派生していったと言われています。

バッハ作曲「シャコンヌ」は有名な曲ですが、イノホサ先生が、言うなればバイオリン的言語をギター的言語に翻訳しようと考え、この曲のギター版編曲に取り組んだのは1980年代後半からでした。この曲はニ短調(中間部はニ長調)であり、そしてアンダルシア風又はアラブ風の下降する四音(D - C# - B♭ - A)に基づく冒頭の主題がスペイン風旋律(D - C - B♭ - A)へ、さらには中間部でフランス風シャコンヌ(D - C# - B ? A)へと進行していきます。こうした特徴は、ギターという楽器の特性に合ったものであり、各変奏のテンポや和声の進行もギター的なものであると気づいたのです。弦をかき鳴らすラスゲアード、カンパネラ的な音階、装飾音といった伝統的なギター奏法に加え、ひそやかな多声対位法、研究を重ねたアーティキュレーション(分節)とフレージング(句切り)、こうした諸要素により、この曲の演奏がいっそう彩り豊かなものになりました。

(ハインリッヒ・イグナツ・フランツ・フォン・)ビーバー作曲「ロザリオの秘蹟」作品集より「守護天使」のパッサカリア(ギター版編曲は1991年5月に完成)は、1676年頃にザルツブルグのロザリオ修道会のために書かれました。15の変奏曲はロザリオ(15の数珠)のそれぞれの珠に対応しており、聖母マリアの生涯における逸話の一つ一つを表現する15の瞑想を表していると言われています。

(イノホサ先生執筆の)編曲集の最後のページには、こう記されています。”マルコ・メローニのために。 H.J. 歌いながら死に瀕する優しき白鳥より”(注)

解説:2018年1月 マルコ・メローニ(原文はイタリア語。翻訳:津川貴久)

(訳者注) イタリア語で「白鳥の歌」とは、芸術家、作曲家などの最後の傑作のことをいう。白鳥が死に瀕して甘美な声で泣くという言い伝えによる。ハビエル・イノホサ教授自身がこの編曲集を自らの最高傑作だと考えており、それが自身に献呈されたことをここでマルコ・メローニは感慨深く紹介している。

【マルコ・メローニ(Marco Meloni)】
1960年イタリアのサルディーニャ州に生まれる。幼少の頃よりギタリストである父(Celio MELONI?彼はセゴビア、プジョ?ル、ディアス等に教えを受けたギタリストである)の手ほどきでギターを始める。そして音楽家である父のもとには常に有名、無名の音楽家(A.ディアス、M.アニード等)が滞在するという恵まれた環境で育った。1980年フランスのArthez-de-Beam国際ギターコンクールに優勝した後、フランス・パリのスコラカントルム及びランシー国立高等音楽院にてギタリストであり古楽の研究家として名高いJ・イノホサ氏に師事し両校のギター科とバロックギター科を共にプルミエプリ(一等賞)を取って卒業。
フランス・ボルドーのコンセルヴァトアールにて演奏、教授活動を5年間行った後、現在はイタリアに在住し世界各国(カナダ・フランス・スイス・スペイン・ポルトガル・アルゼンチン・トルコ・日本等)のギターや古楽のフェスティバル等に招かれリサイタルとマスタークラスを行っている。古楽の世界的権威であるH・スミス氏が彼の演奏を絶賛し2004年にはフランスでのリサイタルがテレビとラジオで放送された。また、2004年の来日公演をギタリストの佐藤紀雄氏がその年の最も素晴らしいコンサートに選出している。更に2006年のパリでのリサイタルではオスカー・ギリア氏も彼の演奏を絶賛した。世界的に貴重な天才音楽家である。
また、特筆すべきは、バロックギターに特有のオクターブで張られた複弦を、それぞれ単独で引き分けるといった、信じ難い繊細なテクニックを演奏に取り入れていることである(それによってバッハなどに複雑なカンパネラを駆使した、見事な演奏が可能になった)。これは世界でも稀に見る…というより、歴史的に見ても彼だけにしか成し得ない超絶技巧であろう。

【レコーディングデータ】
録音:2017年9月1?2日 かながわアートホール
192KHz/24bit Hi-Resolution Recordings
Microphones: Neumann SM69、AKG414、451 他
Executive Producer: 竹内永和、樋浦靖晃
Producer: 曽根信敏
Director: 竹内永和、曽根陽子
Recording & Mastering: 武鑓幹人 (a.k.a.山崎潤一郎)
《スペシャルサンクス》Alessandro Piroddi
【マルコ・メローニ・プレイズ・バッハ、サンス、コスタ、ルコック、ビーバー/マルコ・メローニ/ハイレゾ】

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