佐藤紀雄、山下俊輔による本格派クラシックギターデュオ「どっと。」
二人の出会いは18年前。師弟として始まった。佐藤紀雄は現在世界を見渡しても他に類を見ない誰も成しとげていない、クラシックギタリスト枠を超えた音楽家としての活動経歴が光る。そんな師匠から学だ山下俊輔はこれまでクラシック、JAZZ、ポップスなど多種多様な音楽活動を行い、作曲家としても様々な業界から認められている。
「どっと。」のコンセプトは「世界を驚かす日本発のクラシックギター作品を作る。」こと。これは年齢や経験の違いはあれ、二人とも国内に留まらず国外のフェスティバルへの参加や単独コンサート行い、世界での反応や各国の基準を肌で感じてきたからこその発想である。
アルバムの選曲は全て二人で行なった。まず目に留まるのはピアノ、オーケストラ、弦楽6重奏など大半がオリジナル作品がギター曲でないことである。タレガ、ジョン・ウイリアムスなどこれまでギターの巨匠達も同様にアレンジしてきているが、佐藤紀雄のアレンジはそれらに勝ると劣らない発想と構成でオリジナル作品を活かしながら作られている。ギターデュオの為に書かれたオリジナル作品は久石譲のミニマル音楽とアタナス・ウルクズノフの現代音楽の2曲。久石譲の作品は1小節もお互いの拍子を共有しない曲で、とてつもなく集中力が必要な曲である。余談だが久石譲と佐藤紀雄はお互い若い時代にミニマル音楽で演奏しており、佐藤紀雄はこの作品で音を出した瞬間「懐かしい」と当時の事をおもいだすという。ウルクズノフの作品は冒頭から特殊奏法を使い、新しいギターの響きを創出し、中盤では高等なアンサンブル技術を組み込んだ面白い作品になっている。
師弟関係でもある二人だが、それを感じさせない個性のぶつかり合いを表現しているのがこの作品の特徴である。
メロディーがそれぞれの曲で入り乱れ、お互いの音をぶつけ合い、そうすることによってさらに渦を巻いた音が立体的で深い音となり混じり合う。「どっと。」この音の響きを堪能していただきたい。
【A RA CARTE/どっと。/ハイレゾ】
1 どっと。[アーティスト], クライスラー[作曲], 佐藤紀雄[編曲]
2 どっと。[アーティスト], ブラームス[作曲], J.ウイリアムス[編曲]
3 どっと。[アーティスト], ブラームス[作曲], 佐藤紀雄[編曲]
4 どっと。[アーティスト], モンポウ[作曲], 佐藤紀雄[編曲]
5 どっと。[アーティスト], 久石譲[作曲]
6 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
7 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
8 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
9 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
10 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
11 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
12 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
13 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
14 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
15 どっと。[アーティスト], J.S.バッハ[作曲], 西垣正信[編曲]
16 どっと。[アーティスト], アタナス・ウルクズノフ[作曲]
17 どっと。[アーティスト], マルチェッロ[作曲], プレスティ・ラゴヤ[編曲]
18 どっと。[アーティスト], ショパン[作曲], 佐藤紀雄[編曲]
19 どっと。[アーティスト], ショパン[作曲], 佐藤紀雄[編曲]