チェロクインテットのアルバム、第2弾となります。

きっかけは…グランドピアノを購入して、なにげなく弾いたインベンション。その響きの美しさに、改めて、音楽家J.S.バッハと彼が生きたピアノ初期の時代の魅力に気づかされたことから、このアルバムは生まれました。 いずれの作品も、約300年もの時を経て今なお新鮮な響きを持つことに、同じ音楽家として畏敬の念を抱かずにはいられません 。それと同時に、わずかですが新たな力を添え、生まれ変わらせる過程をドキドキと心躍らせ楽しみもしました。ピアノより、まだチェンバロが主流であった時代の旋律が、チェロクインテットという古くも新しい編成により、静寂で透明な新しい表情を見せてくれたと思います。

本作は、ソロとは異なるアンサンブルでのチェロの可能性、素晴らしさを追求しようと2013年にリリースした「Cello Bouquet」の“続編”になります。今回もHakuju Hallにて、384kHzのハイレゾで収録しました。クラシックはもとより、ヨーロッパの古い民謡からブログレまで様々な曲をチェロクインテットにアレンジした前作に対し、今回はバッハ、ブーランク、モーツァルトのピアノ曲を中心に構成されています。無伴奏チェロ組曲に“伴奏”もつけてみましたが、いかなるアレンジをしても、根本が揺るがない原曲の強さ、懐の深さに感銘を受けました。
長い時の連続性のなかで、人々に愛され、また愛され続けていく旋律を、未来へとつなぐ確かな点の一つに、私もなれるようにと祈りつつ本作品を発表致します。

チェリスト、グレースミュージックレーベル主宰　溝口肇


Almost Bach

Cellist : 溝口 肇 (Hajime Mizoguchi) ＊A
　　　 　 諸岡 由美子 (Yumiko Morooka) ＊B
　 　　 海野 幹雄 (Mikio Unno) ＊C
　　 　加藤 文枝 (Fumie Kato) ＊D
　　 　 岩永 知樹 (Tomoki Iwanaga) ＊E

GOLDBERG Variations ARIA music:J.S.Bach 4:37
VC1(＊A) VC2(＊B) VC3(＊E) VC4(＊D)

2 Violins Concerto (2nd movement) music:J.S.Bach 5:37
VC1(＊A) VC2(＊E) VC3(＊B) VC4(＊C) VC5(＊D)

IMPROVISATION music:Francis Poulenc 3:31
VC1(＊A) VC2(＊B) VC3(＊C) VC4(＊D) VC5(＊E)

CELLO SUITES No.1 PRELUD music:J.S.Bach 4:13
CELLO SUITES No.2 SARABANDE music:J.S.Bach 3:57
CELLO SUITES No.3 PRELUD music:J.S.Bach 4:54
VC1(＊A) VC2(＊B) VC3(＊D) VC4(＊C) VC5(＊E)

INVENTION No.22 PRELUD music:J.S.Bach 2:49
VC1(＊A) VC2(＊B) VC3(＊C) VC4(＊D)

INVENTION No.22 FUGA music:J.S.Bach 4:05
VC1(＊A) VC2(＊D) VC3(＊C) VC4(＊B) VC5(＊E)

Piano Concerto No.23 (2nd movement) music:Mozart
VC1(＊A) VC2(＊C) VC3(＊E) VC4(＊D) VC5(＊B)

Produced by : 溝口 肇 (Hajime Mizoguchi)
Arranged by : 溝口 肇 (Hajime Mizoguchi)
Recording at : Hakuju Hall Nov.9.2017
Recording Engineer : 鈴木 智雄 (Tomoo Suzuki)、谷 健太 (Kenta Tani)
Mastering : 溝口 肇 (Hajime Mizoguchi) @Grace Studio
Design : 田中 康之 ( Yasuyuki Tanaka)
Musician Cordinate : フェイスミュージック (Face Music)
Label：GRACE MUSIC LABEL (Grace Inc., URL : www.grace-pro.co.jp)
Special Thanks : ACOUSTIC REVIVE、Synthax Japan、Sound Uno、Hakuju Hall

※ホールでの録音のため演奏ノイズなどがそのまま収録されています。製品不良ではございませんので、ご了承ください。