デビュー30周年記念コンサート､銀座ヤマハホールにて収録。コンサートのための書き下ろし新曲あり。ピアニストは宮本貴奈。


チェリスト溝口肇は1986年1月22日にCBSソニーよりデビューをし、2016年30周年を迎えました。30年の間に約80枚のCDをリリースし、音楽以外の様々な仕事、テレビやラジオ、執筆なども行ってきました。ただ30年という時間、そして区切りとしては特に感慨を感じることもなく、日々の仕事を楽しんでいます。
現在では私の代表曲となった「世界の車窓から」、番組も1万回の放送を超えましたが、何が変わることなく毎日素敵な列車の旅を皆さんにお届けしています。

30周年記念として銀座ヤマハホールにてコンサートを行い、その模様をハイレゾにて収録いたしました。本格的なライブレコーディングとしては第3弾となります。ヤマハホールは音響が素晴らしいので、客席で聴いている音を目指してあえて各楽器のオンマイクは使用せず、ホールの三点吊りにてワンポイントマイクで収録しています。
音はホールで聴いている音そのもので、素晴らしいものと考えておりますが、ネガティブな部分として様々な「ノイズ」があります。実際にホールでコンサートを楽しんでいるときより、録音されたノイズは大きく感じられると思います。残念ながら今回の収録でもお客様の咳払いなど、様々なノイズが一緒に収録されています。ヘッドフォンで聴かれると余計に大きく感じられるかもしれません。　ただそれらを差し引いても、今回の音源は自信を持ってお勧めできるものとなっております。

30周年記念と言うことで、今回の選曲は溝口肇本人のものを中心としています。またこのコンサートのために3曲書き下ろされた新曲もございます。
お勧めとしては中村八大さんが作曲された「黄昏のビギン」。懐かしく想われる人も多いのではないでしょうか。私が生まれる前に作られており、ちあきなおみさんが90年代に歌って大変ヒットしました。溝口肇によるアレンジで全く違った印象の曲となり、宮本貴奈さんのピアノが大変素晴らしいです。
また、FaureのPavaneも少しジャズっぽい印象を持った仕上がりとなり、是非聴いていただきたいです。もちろんピアソラのOblivion、2016年から番組「ヨーロッパ空中散歩」テーマ曲を一新した新曲「World Ambient Love」も収録されています。
録音は鈴木智雄さんが担当です。


※「アルバム購入特典」はデジタルブックレット(PDF)と当作品のジャケット写真データ（jpg）です。