クラシックギターの持つ「強靭さ」を際立たせたクラシックの名曲選
1998年イタリアにて設立された良質のジャズ、ブラジリアン、ラウンジ・ミュージックを届けてくれるレーベル”SMOOTHNOTES”より、アメリカ・ニュージャージー出身のギタリスト、マーク・ボディノの2012年リリースのアルバムを紹介!
13歳でギターを手に取り、18歳でピアノに目覚めると同時に歌うことにも興味を持ち始めたマーク。地元ニュージャージー、マンハッタン、フィラデルフィア……アメリカを中心に、パブやカフェ、ブックストアのBGMとして、結婚式やレセプションのオープニングとして、様々なイベントで演奏し高い評価を得ているアーティストだ。
ソロアーティストとしては2001年リリースの「A Moment in Time」を皮切りに8枚のアルバムを、自身のバンドBroken Darlingとしても3枚のアルバムをリリース。一貫してインディペンデントレーベル畑を歩んでいるが、その音楽性は本物といえよう。
今作では、ソロ・クラシックギターでクラシックの名曲を演奏。日本人リスナーにとっても耳なじみのある曲が多く、普段はオーケストラで演奏される楽曲の新たな魅力を創出している。2曲目の「Air on G(G線上のアリア)」(バッハ)や「Canon in D major(カノン)」(パッヘルベル)ではメインのメロディと伴奏を絶妙に弾き分け、9曲目の「Gymnopedies I(ジムノペディ)」(サティ)はピアノではなくクラシックギターで演奏されるというだけで趣が大きく変化し、より抒情的に聞こえる。そして圧巻は12曲目の「Jesu, Joy of Man's Desiring(主よ人の望みの喜びよ)」(バッハ)と13曲目の「Joyful, Joyful We Adore Thee(歓喜の歌)」(ベートーベン)。強力なメロディラインは淡々と、そのメロディを彩る伴奏は華やかに……色の使い分けが絶妙のアレンジとなっている。
このアルバムを聴くと、様々な場所での演奏で高い評価を得ているのも納得。クラシックギターといえば「強靭さ」と「繊細さ」を併せ持つ楽器だが、その「強靭さ」にスポットを当てているのも興味深い。とはいえクラシック特有の抒情的な面を失うことなく表現しているため、熱量が高くとも落ち着いた1枚となっている。就寝前、心身ともにリラックスさせるときに聴きたい作品だ。
Mark Bodino(Classic Guitar)
【Your Favorite Classical Pieces for Guitar/Mark Bodino/ハイレゾ】
1 Mark Bodino[アーティスト], Tomaso Albinoni[作曲]
2 Mark Bodino[アーティスト], Johann Sebastian Bach[作曲]
3 Mark Bodino[アーティスト], Franz Schubert[作曲]
4 Mark Bodino[アーティスト], Johann Sebastian Bach[作曲]
5 Mark Bodino[アーティスト], Johann Pachelbel[作曲]
6 Mark Bodino[アーティスト], Johann Sebastian Bach[作曲]
7 Mark Bodino[アーティスト], Fernando Carulli[作曲]
8 Mark Bodino[アーティスト], Antonio Vivaldi[作曲]
9 Mark Bodino[アーティスト], Erik Satie[作曲]
10 Mark Bodino[アーティスト], Erik Satie[作曲]
11 Mark Bodino[アーティスト], Erik Satie[作曲]
12 Mark Bodino[アーティスト], Johann Sebastian Bach[作曲]
13 Mark Bodino[アーティスト], Johann Sebastian Bach[作曲]
14 Mark Bodino[アーティスト], Fernando Sor[作曲]
15 Mark Bodino[アーティスト], Johann Sebastian Bach[作曲]
16 Mark Bodino[アーティスト], Johann Sebastian Bach[作曲]
17 Mark Bodino[アーティスト], Frederic Chopin[作曲]
18 Mark Bodino[アーティスト], Fernando Sor[作曲]
19 Mark Bodino[アーティスト], Jeremiah Clarke[作曲]