いいメロディーをいい音で鳴らす歌心溢れたピアノ・トリオのライヴ盤

'98年イタリアにて設立された良質のジャズ、ブラジリアン、ラウンジ・ミュージックを届けてくれるレーベル”SMOOTHNOTES”より、とても歌心に溢れたピアノ・トリオの’14年発表のアルバムがハイレゾで登場！ピアニスト、アレックス・ティソを中心に結成され、本国イタリアを中心に非常に活発に演奏活動を行っているこのトリオであるが、本作はそのライヴでの熱い演奏を3公演からピックアップしパッケージしたライヴ・アルバムとなっている。
テクニカルな事には目を向けず、いいメロディーをいい音で鳴らす事に全力で取り組んでいるようなサウンド。一つ一つの音をおろそかにせず丁寧に鳴らしているようなハートフルな演奏が非常に心地よく耳に入ってくる。多くのステージ経験があるだけに、音が固まりになったような息の合ったアンサンブルも気持ちいい。G・ガーシュウィン、C・コリア、S・ロリンズら作によるスタンダード・ナンバーが多く並んでいるが、原曲への愛情を感じながらもコンテンポラリー寄りの独自なアレンジもとても秀逸なもの。特にオススメは泣きのメロディーの3曲目「Summertime」、グッドなスウィング感の6曲目「Pentup House」、エレピで鳴らされるラテンな9曲目「Brazilian Suite」。
ハートフルで歌心溢れる演奏で鳴らされる爽やかなサウンドがたっぷり楽しめる、ヒューマンなピアノ・トリオの秀逸作品！

Alex Tissot (Piano, Keyboards)
Gilou Untersinger(Bass)
Clement Reinhart(Drums, Clarinet)

Guest :
Mister Ed(Guitar, Synthethizers)