交響曲第6番で始まったこの企画は、リリース当初専門誌で、演奏ならびに録音ともに絶賛を受けた。
今回はその流れを受け継いだ交響曲第5番のリリースである。
ジークハルトのマーラーは、オーソドックスな解釈ながら、全編にわたって平衡感を重視し、管弦のバランス、屹立する響きの処理も見事で、音楽の推進力を失わない、理想的なサウンドを展開している。
アーネム・フィルもここ数年でオーケストラの世代交代も顕著に進み、技術的にも第6番の収録時と比べると飛躍的に向上がみられ、ここに聴ける第5番の演奏は、現在このオーケストラが最も自信を持ってお披露目する内容だとも言えるだろう。
特にこのオーケストラの特徴でもある弦楽アンサンブルの優秀さは特筆ものであり、アダージオ楽章は美しさが際立つ。また冒頭のトランペット、3楽章で主になるホルンのソロの優秀さも聴き所だ。 またこのシリーズは、第6番のリリース時からオーディオ・マーケットからも支持されたシリーズであり、今回も第5番でも、オーケストラの音響すべてがマッシヴに、また鮮烈に収録されている。これは現在のEXTONの誇る、優秀な録音技術を再認識できるリリースともいえるだろう。
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【マーラー:交響曲第5番/マルティン・ジークハルト, アーネム・フィルハーモニー管弦楽団/ハイレゾ】
1 マルティン・ジークハルト[アーティスト], アーネム・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]
2 マルティン・ジークハルト[アーティスト], アーネム・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]
3 マルティン・ジークハルト[アーティスト], アーネム・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]
4 マルティン・ジークハルト[アーティスト], アーネム・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]
5 マルティン・ジークハルト[アーティスト], アーネム・フィルハーモニー管弦楽団[アーティスト], Gustav Mahler[作曲]