2007年3月に来日し、大盛況のうちに幕を閉じた、小林研一郎率いるアーネム・フィル来日コンサート。今年2009年も、あの熱狂コンサートが再来!そのコンサートの記念盤です。
高い評価を受けた同オーケストラとのチャイコフスキー「交響曲第5番」に続く「悲愴」の演奏ですが、小林は今回の演奏で「初めて悲愴が理解できた」と言葉を残しています。
全体的にゆったりとした幅広いテンポで進み、悲哀を伴った「悲愴」の旋律を、アーネム・フィルのあたたかく素朴なサウンドが曲を彩ってゆきます。
絶大なる信頼を置いている小林のタクトに導かれ、後半に行くに従って、壮絶なまでの劇的な歌心を見せるオーケストラ。しっかりとした構成感と、チャイコフスキーらしい劇的なロマンティシズムを随所に見せる秀演です。
【チャイコフスキー:交響曲 第 6番 「悲愴」/小林研一郎, アーネム・フィルハーモニー管弦楽団/ハイレゾ】