スペインはマドリードを拠点に、良質なハイレゾ音源をリリースするレーベル、Eudora Recordsからの作品。ヨーロッパ各地で幅広い活動を続けるギタリスト、Ricardo Gallenが今作で取り上げるのは、フェルナンド・ソルによるギター・ソナタ。豊かな表現力による演奏はもちろん、収録が行われた教会の響きを見事にとらえた録音にも是非注目していただきたい作品。
"いよいよDSD11.2MHzという高解像度音源の配信が本格的な展開を見せはじめた。スペインのEudora Recordsは高音質録音で知られるレーベルだ。名手リカルド・ガレンのギター・ソロでフェルナンド・ソルのソナタ集。ホールの響きが美しい。マイクは奏者の上方2~3mの位置だろう。ワンポイント収録では、この位置決めが音の良し悪しを左右する。一つ間違えば、楽器に残響音が被った抜けの悪い音になってしまうが、この録音はいい。近接マイクで意図的に先鋭さを求めた録音とは違い、楽器と聴き手の距離感がとても自然なのだ。それでいて音像の輪郭がくっきり。だから多彩なテクニックを駆使した音色の変化もクリアに聴きとれる。なによりもステージ上の空気感がいい。高解像度録音とはこういう感覚なのだ。高解像度というと輪郭の立った鋭い音をイメージするかもしれないが、そうではない。しなやかさとキレの良さを両立させることこそDSD11.2kHz録音の真骨頂。今回はWindows PCから“foobar2000”のASIOモードでDSD11.2KHz対応のUSB-DACにネイティブ出力。Macでは“Audirvana Plus2.0”を使い、352.8kHz/32ビットのPCMモードでUSB-DACに出力した。iOSなら“HF Player”や“Hibiki”などのアプリが対応する。最新のUSB-DACは飛躍的に性能アップしており、低価格化も進んでいる。決してハードルは高くないと思う。"(text by 長谷川教通)提供:
CDジャーナル
◆新たな極みへ DSD11.2MHz 遂に配信スタート!
※DSD11.2MHzの再生には対応プレイヤーが必要となります。
再生環境についてよりご確認ください。
※DSD11.2MHzのファイルはデータサイズが非常に大きくなります。
音源ファイルのダウンロードにはパソコンを使用することをお勧めいたします。