バルトークの最後の弦楽四重奏曲を含んだ、充実したサウンドを味わえる作品
活動期間は長くないながら日本でも熱狂的な支持者を持ち、伝説のレーベルとしてカルトな人気を誇るアメリカのレコード・レーベル「Everest Records」の数あるライブラリーの中から、結成70年のキャリアを誇り、歴史上最も長く存続している弦楽四重奏楽団であろうと言われている、ファイン・アーツ・カルテットによる、58’に発表されたバルトークの弦楽四重奏曲がオリジナル・マスターよりハイレゾで復刻!
’46年にシカゴ交響楽団のメンバーであった第1バイオリンのレナード・ソーキン、チェロのジョージ・ソプキンが中心になって結成されたグループ。古典から近現代の楽曲までという幅広いレパートリーと、時代によりメンバーが変わっても普遍的な独自のサウンド・テイストと確かなテクニックで各時代ともに高い評価を得続けている。これまでにクラシックの名門レーベル等から200を越える作品をリリースしており、その他ラジオやテレビ出演、有名オーケストラとの共演、世界28カ国270都市での公演等、活発でワールド44ワイドな活動により世界中の多くのクラシック・ファンに認知されている。
Bartók Béla(ベラ・バルトーク1862-1940)は、ハンガリー王国のバーンシャーグ地方のナジセントミクローシュに生まれ、ニューヨークで没したクラシック音楽の作曲家、ピアニスト、民俗音楽研究家。
バルトークの弦楽四重奏曲は、ロマン派音楽ではあまり顧みることのなかった弦楽四重奏曲という分野に新たな光を投げかけたとして、ベートヴェン以降最大の業績だといわれている。
ハンガリー民謡がベースとなっているバルトーク特有の世界観と、各弦楽器の冴え渡るサウンドは絶妙。また、ハイレゾならではのリアルで立体感のあるサウンドは臨場感たっぷりで、存分に楽しめる。
第5番は1934年にわずか1ヶ月で作曲された作品。第3番、第4番にみられた無調の作風から原点回帰し、調性のある彼本来の民俗的なサウンドに戻っている。第三楽章の「ブルガリア風に」というタイトルにあるように、ブルガリアの民俗舞踊に由来したリズムを用いた楽曲は個性が光っている。第6番は1939年に書かれた作品である。第二次世界大戦の時期にあたり、全体的に不穏な雰囲気が漂う作品となっている。
バルトークが生涯に渡り書き続けていた弦楽四重奏曲の集大成を収めた貴重な一枚。
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【バルトーク:弦楽四重奏曲 第5番 & 第6番/Fine Arts Quartet/ハイレゾ】