ベチャに乗って

ベチャドライバー・リザル

STARTohoku

2020/04/04

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ベチャに乗って
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ベチャドライバー・リザル[アーティスト], 門脇篤[作詞], ベチャドライバー・リザル[作詞], 門脇篤[作曲]

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インドネシア・アチェでひとりのベチャドライバーを紹介された。彼の名はリザル。その後、彼と「アチェ=ジャパン・チャンネル」なるYouTube番組を始めたり、ましてやベチャのラップをいっしょに作ることになろうなどとは、その時は夢にも思いもしなかった。
ベチャはインドネシアで見られる三輪自転車や三輪バイクのタクシーのことだ。アチェでは主にバイクで、市民の足として活躍してきたが、近年はネット配車サービス、グラブやゴージェッの普及により、かなり苦しい状況におかれている。ベチャは基本二人までしか乗れないし、値段のドライバーによってまちまち。外国人と見ればふっかけられることもままある。グラブタクシーなら安くて4人までゆうゆう乗れるし、何より乗る前に値段もわかる明朗会計だ。にもかかわらず私がベチャに乗るのは、それが単なる移動手段ではないからだ。悪夢のような経験をするかもしれない一方、かけがえのない体験が待っているかもしれない。つまりは客の力量がためされる乗り物であり、ドライバーとともに作り上げていくドラマなのだ。
リザル氏がなみなみならぬ才能をくすぶらせていることはやがてわかった。私は彼とYouTube番組を作り始め、アチェを離れるおりには彼の求めに応じて使っていないスマホを貸し出し、ひとりでも番組を継続できるようにした。そんな中で生まれてきたのがこのラップだ。コーラスを歌うのはアチェの若者たち3人。私が書いた貧弱なメロディーを、スマトラ沖地震の震災遺構PLTD Apung内の施設の中で、豊かなハーモニーへと仕立て上げてくれた。リザルのラップはシークレット感のあるビーチ、モモンのコテージで録音した。最後の一節を録り終えると海はピンク色の夕陽に染まっていた。
これからベチャドライバーたちの境遇はどんどん悪くなっていくだろう。しかしYouTube番組をいっしょにつくったり、ラップの歌詞を書いて歌ったりできるベチャドライバーがいたという事実を、私は決して忘れてはならないと思う。
【ベチャに乗って/ベチャドライバー・リザル/ハイレゾ】

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