バンド結成12年を迎え、樹木の年輪のように月日と音を重ねてきた彼等の音楽が、遂に進化のときを迎えた。サウンドからアートワークに至るまで、新たな挑戦を感じさせる今作。サウンド面においては、ベーシックなアンサンブルを構築しながらも、ギターやキーボードのダビングを多用し、エレクトリック寄りのサウンドメイクに舵を切った。アレンジメントは従来のジャズ~ファンク~ラテンの要素に加え、ロックやシティポップに至るまで更に多様性をもっている。アートワークは初めて線画を用い、サウンド面と併せてアート寄りな温度感の作品となった。
リード曲(1)Magnoliaのアンサンブルのあまりの美しさにはっとさせられる。マグノリアの木にそよぐ風も、木漏れ日も、花が咲く瞬間も、次の季節を待つことも...そこに息づく生命を感じさせる優しいメロディとドラマティックな楽曲展開で、新たなbohemianvoodooの序章というべき名曲となった。
【Magnolia/bohemianvoodoo/ハイレゾ】