文化庁芸術祭大賞を受賞したNHKドラマ『透明なゆりかご』に続き、演出・柴田岳志、音楽・清水靖晃がコンビを組んだ話題作『マンゴーの樹の下で』のオリジナル・サウンドトラック。
■清水靖晃『NHK 特集ドラマ「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」オリジナル・サウンドトラック』
1944年、太平洋戦争の中で凄惨を極めたフィリピン攻防戦。筆舌に尽くし難い体験をした日本人女性たちの証言や手記をもとに、戦後の時代をどのように生き抜いてきたのかを “昭和”と“平成” ふたつの視点から描いた物語。
寄せては返すさざ波のように揺らめくピアノに、ストリングスが柔らかく抱擁するテーマ曲は、彼女たちの心の傷を癒し、支えとなり前を向かせてくれる一曲。
在りし日の面影、触れたもの、見聞きしたこと全てが今の自分に語りかけてくるような「止まった時間」。抜けるような青い空、異国の地で迎える新生活に胸膨らませる主人公・凛子を瑞々しく映し出す「常夏の島」。文豪、島崎藤村が望郷の想いを詠んだ詞でも有名な叙情歌「椰子の実」では、清水のテナーサックスやピアノが作品の世界感をより濃密に練り上げています。
戦中の悲惨さだけでなく、親友と結んだ強い絆、かけがえのない日常の尊さを、清水独自の温かくかく繊細な筆致で紡いだ全12曲を収録。繊細な筆致で紡いだ全12曲を収録。
【アーティスト・プロフィール】清水靖晃 Yasuaki Shimizu
作曲家、サキソフォン奏者、音楽プロデューサー。これまでに約40枚のアルバムを発表。取り分け1980年代にリリースした『案山子』や実験的ロックバンド、マライア『うたかたの日々』は欧米の若い世代を中心に注目を集め、過去作のリイシューが進んでいる。
90年代後半、サキソフォネッツ名義でバッハの「無伴奏チェロ組曲」をテナーサキソフォンで取り組んだ『チェロ・スウィーツ』が高い称賛を得る。次ぐ『ペンタトニカ』(2006年)では西洋音楽と対位するオリジナルの五音音階作品アルバムを発売。ジャンル問わず、様々なアーティストへの楽曲提供やプロデュースも手がける一方、テレビドラマ『みをつくし料理帖』(17年)、『透明なゆりかご』(18年)など、映像作品の音楽制作でも知られ、第86回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた米国映画『キューティー&ボクサー』(13年)では、第7回シネマ・アイ・オナーズでオリジナル作曲賞を受賞している。
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