イタリアの人気コンポーザーが手掛ける甘く切ないメロウ・ジャズ
イタリアのピアニストであり作曲家のフランチェスコ・ヴェネルッチのセクステットによる3枚目のリーダー作がイタリアAlfa Musicよりリリース!
フランチェスコ・ヴェネルッチは‘68年ローマ生まれで、ピアノ/作曲を様々な音楽院で学びつつ16歳からジャズの世界に入ったピアニスト。ビッグバンドから歌ものも含めたジャズ、室内楽、交響曲から劇伴までのクラシック等幅広いジャンルのカタログを現在まで数多く制作しており、また音楽院でタンゴのコースも教えていた経歴もありタンゴにも精通している。多くの楽曲を世に送り出し、受賞歴も多い彼であるがリーダー作は意外に少なく、今作が3作目の作品になる。アルバムには前作に引き続きアメリカのサックスの巨匠、デイヴ・リーブマンが参加。4曲の客演だった前作に比べ、今作は全曲にわたって存在感あるサックス、フルートをフューチャーしている。
ピアノ、ストリングス、バンドネオン、サックス、トランペット、全ての楽器が美しいフレーズを奏で、ロマンティックでセンチメンタルな空間を醸し出している作品。ジャズ、クラシック、タンゴの要素が程よくブレンドされ、その甘美な音世界と相まって非常に聴きやすいサウンドに仕上げたヴェネルッチの作編曲の手腕が光る。時に甘く語り、時にアグレッシブに攻めるリーブマンの吹きっぷりも聴きどころのひとつ。
甘く切ない3&8曲目、タンゴとジャズがクールに組み合わさった4曲目、ファンキーでグルーヴィーな6&9曲目、ノスタルジックな7曲目あたりからぜひ聴いてみてほしい。美しいフレーズに彩られた甘美で哀愁なメロディアスな1枚!
Francesco Venerucci (Piano)
Special Guest
Dave Liebman (Tenor Sax, Soprano Sax, Wooden-Flute)
Ricardo Formoso (Trumpet & Flugelhorn)
Tancredi Emmi (Double Bass)
Bruno Tagliasacchi Masia (Drums)
Gianni Iorio (Bandoneon)
I Suoni Del Lago String Quintet (Strings)
【TRAMAS/FRANCESCO VENERUCCI/ハイレゾ】