トランペッターによる美メロと懐かしくも新鮮な響きのハード・バップ・サウンド
順調にキャリアを積み重ねてきた中堅トランペッター、ディエゴ・フラベッティが満を持して発表した記念すべき1stアルバムがイタリアALFA MUSICより登場!
ディエゴ・フラベッティは’76年ボローニャ生まれ。音楽院を卒業後、ボローニャ室内管弦楽団やカメラータ・パダナ管弦楽団等クラシック界でプロとしてのキャリアをスタートさせるが、その後研究を続けていたジャズ中心の生活へ。マルコ・タンブリーニ、ロベルト・ロッシ、ティノ・トラカンナ等の大物ジャズ・メンと共演する等キャリアを積み重ねる中、世界的テノール歌手であるアンドレア・ボチェッリ、イタリアのポップ・バンドQuintorigoやスカ・バンドのSkarabazooのアルバムにも参加する等、ジャンルを超えた活動を勢力的に行なっている。今作に参加しているドラマーのニコラ・アンジェルッチはアンドレア・ベネヴェンターノの2ndアルバムに名を連ねているミュージシャンである。
トランペットとサックスの2管によるクールでお洒落なハード・バップ・ナンバーが主体のアルバムであるが、全てピアノにて書かれたという印象的なテーマ・メロとベース・ラインのためか、古臭く感じず懐かしくも新鮮なサウンドがとても良い。2管の絡み合うメロディー・ラインや、ギターとピアノの置き方等アンサンブルもとてもよく練られていて心地よいサウンドが全編に流れる。もちろんディエゴの艶やかなトーンによるインプロ、各メンバーの滑らかなインタープレイの聴きごたえもバッチリ。美メロ、そして疾走感溢れるリズムとタメの効いたスロー・ナンバーに彩られたクールなクインテット、セクステット・サウンドが存分に堪能できるアルバムである。オススメは、8ビートが気持ち良い1曲目「CICLICO」、艶やかなホーンが楽しめるスローな3曲目「MELAMIA」、クールなリフの6曲目「CALEIDOGIORNO」、高速スウィングがうねる8曲目「ROLL BLUES」。
様々なジャンルを吸収してきたトランペッターによる懐かしくも新鮮な響きを持ったこのネオ・バップ・サウンド、トランペッター好き、ハード・バップ好きはもちろん、クラブ・ジャズ・ファンにもぜひ聴いてもらいたいオススメの作品!
Diego Frabetti (Trumpet)
Barend Middelhof (Tenor Sax)
Davide Brillante (Guitar)
Stefano Senni (Double Bass)
Nicola Angelucci (Drums)
Special Guest
Danny Grissett (Piano & Fender Rhodes)
【INTERNO 41/DIEGO FRABETTI 6et/ハイレゾ】