叙情的音世界と繊細でクールで濃密なプレイが美しいギター・トリオ
イタロ・ジャズ界期待の若手有望ギタリスト、フランセスコ・ザンピーニ率いるトリオのデビュー・アルバムがイタリアALFA MUSICよりリリース!
フランセスコ・ザンピーニはイタリア、トスカーナ出身のギタリスト。いくつかの音楽コンテストで優秀賞を獲得する等その腕前を評価され、ダーシー・ジェイムズ・アーギュー、ラーゲ・ルンド、ウンベルト・フィオレンティーノ等と共演してきたイタリアのジャズ・シーンを今後盛り上げていくであろう期待の若手ミュージシャン。トリオのメンバーは、’86年にデビュー後3枚のリーダー作含め数々の録音に参加しステファノ・ボラーニ、パオロ・フレス、チェット・ベイカーらともコラボしてきたラファエロ・パレティ(B)、’67年生まれでベニー・ゴルソン、ケニー・ホイーラーらとも共演してきた濃密なキャリアを誇るウォルター・パオリ(Dr)というベテラン2人が脇を固めている。
柔らかなタッチと滑らかなフレージング、そして美しいコード・トーンが光るフランセスコのクールなギター・プレイが秀逸。時折見せるアウト・フレーズ、ノイズ、不協和音との対比も美しくセンスが光る。ヨーロピアンな叙情的で繊細な美しい世界観をコンテンポラリー的プレイで落とし込んだアンサンブルも気持ち良い。ベテラン2人も抑えめのトーンながらも細かな手数と確かなリズムでフランセスコのギターをドライヴさせている(特にベースのラファエロのグルーヴィーなリフとソロは必聴!)。オススメは、グルーヴィーなベースが大活躍の2曲目「Ricorda」、美しいコード・プレイの5曲目「Song For Alba」、リフとノイズの対比が良い7曲目「The Dark Side of the Blues」、唯一のスタンダード・カヴァーの8曲目「Nobody Else But Me」。
ジャズ・ギター・ファンは必聴!クールで美しいギターとヨーロピアンでコンテンポラリーな音世界がたっぷりと堪能できるギター・トリオの力作品!
Francesco Zampini (Guitar)
Raffaello Pareti (Double Bass)
Walter Paoli (Drums)
【EARLY PERSPECTIVES/FRANCESCO ZAMPINI/ハイレゾ】