イタリアのジャズシーンを支える5人のミュージシャンによる名人芸

苦節20年以上、その実力がついに認められたドラマーを中心とした5人組のアルバムがイタリアのジャズ・レーベル「ALFA MUSIC」より登場!

Dario Cellamaro Swingsuite 5eは、イタリアのジャズシーンを支える名うてのミュージシャン5人組。その名の通り、見事なスウィングを聴かせてくれている。

その中でも注目したのが、このバンドの中心人物であるドラマーのDario Cellamaro。彼は1994年からバーなどで演奏を始めたそうだが、報酬はほとんどなかったという。彼は周囲から「あなたの音楽的アプローチは間違っている」と言われ続けたそうだが、自分の信じる道を突き進み、いつの間にか20年以上の活動を続けていた。

果たしてその音楽はどのようなものか。これが見事なスウィングジャズで、ワールドスタンダードというべき素晴らしい楽曲が続く。4曲目の『Street Smarts』はポップス的なアプローチに挑戦、管楽器隊が獅子奮迅の活躍を見せている。続く5曲目の『DADDY, DATELESS LOVE』ではアダルティなバラードを聴かせるなど、音楽性の幅広さも見事なものだ。

イタリアのジャズシーンの奥深さを教えてくれる1枚は、ジャズリスナーも納得の作品だろう。

Dario Cellamaro(drums and percussion)
Carlo Uboldi(piano)
Antonio Cervellino(double bass)
Emilio Soana(trumpet and fl ugelhorn)
Danilo Moccia(trombone)