ブラジル、クラシカルな要素も融合した才女による充実作!
'02年、'03年にドイツの名門レーベルyvp musicから2枚リーダー作をリリースしているイタリアの女流ピアニスト、ステファニア・タリーニのAlfaMusicからのアルバム。ブラジルMPB系のギタリスト/シンガーであるギンガ、クロスオーヴァー/クラシカル系のクラリネット奏者であるコッラド・ジュフレディとのトリオでの録音。
彼女の持ち味である品があり非常に張りのあるピアノプレイは今作でも健在。バックメンバーとの相性も素晴らしく、クラリネットとの絡みは透明で美しく、ギターとのプログレッシブなユニゾンプレイはスリリングで圧倒的。全編を通して流れる柔らかでメロディアスなフレーズもコンポーザーとしての秀逸さを表している(エンリコ・ピエラヌンツィも自作で彼女の曲を取り上げるほど)。数曲で聴けるギタリスト、ギンガの歌も良いアクセントとなりアルバムに花を添えている。
【演奏】
Stefania Tallini (PIANO)
Guinga (GUITAR and VOCALS)
Corrado Giuffredi (CLARINET)
【録音/ミックス/マスタリングスタジオ】AlfaMusic Studio(イタリア/ローマ)
【サウンドエンジニア】Alessandro Guardia
■特別インタヴュー「ALFA MUSIC ~イタリアの「粋」を体現するジャズ・レーベル~」