現在ローマで、これ程までに熱いセッションが日常的に繰り広げられているということを、いったいどれだけのジャズ・ファンが知っているだろうか。入手困難盤『トリビュート・トゥ・マイルズ』に続く、伊ジャズ界の重鎮ロベルト・ガット (ds)の新クィンテットはシェリー・マン (ds)へのオマージュ。絶好調のマックス・イオナータ (ts)、ルーカ・マンヌッツァ (p)を迎え、ウェスト・コースト・ジャズ特有のエレガンスをベースに、ガッツみなぎる伊流ハードバップを聴かせる。
ステーファノ・イーゾラ(サウンド・エンジニア)
ライヴ・レコーディングの基本は、ステージ上のミュージシャンの配置に従って、実際の音響空間を正確に再構築することにある。もっともよく使用される録音システムのひとつに、マイク一対による「バイノーラル録音」があるが、例えば「音場の再構築」という点において非常に有効である一方で、再生レベルや全体的なバランス調整に関しては限界がある。
そこで本作では、私自身がこれまでに実際のレコード制作を通して何度も実験をおこなってきたメソッド、セミ・バイノーラルとも呼べるOSSタイプのマイクを用いてマルチトラック録音する方式を採用した。(ライナーノーツより抜粋)
「現代ジャズ新定番77選」ディスクユニオン太鼓判
Contemporary Jazz - The next Standard 77 CDs, selected by diskunion
現在最もそれらしいハードバップを聴かせるのがイタリアのジャズメンだ。今や男気テナー界のヒーローに成長したマックス・イオナータを始め、けれん味の無い弾けっぷりが、50年代60年代のジャズファンをも括目させている。
※「アルバム購入特典」はデジタルブックレット(PDF)です。
【REMEMBERING SHELLY - LIVE AT ALEXANDERPLATZ JAZZ CLUB ROMA/ROBERTO GATTO QUINTET/ハイレゾ】