PC SP

ゲストさん

NEWS

ピアニスト“mayo”のメロディアスなセカンド・アルバム『Good Time』が完成

2018/03/08
シンガー・ソングライターとして絶大な人気を誇る岡本真夜さんが、アルバム『always love you』で念願だったピアニスト“mayo”としてデビューしてから2年。早くもmayoさんとしてのセカンド・アルバム『Good Time』が届きました。「歌と同じく、聴いてくださる方が心地よくなったり、元気になったりしてくれたらいいなという想いで選曲しました」というインストによる最新作はどのようにして出来上がったのでしょうか。また、「互いに影響し合える」という歌手・岡本真夜さんとの関係とは? 本作の創作過程などについて、早速お話を伺いました。

文・取材◎石沢功治


『Good Time』/mayo



◆ピアニストとしての曲作りとは?

――2016年にファースト作『always love you』でピアニスト・デビューを飾られてから、ご自身の中で心境の変化などはありましたか?

mayo 特にそこまではありませんね。 自分の中ではまだまだという思いがありますし、ピアニストmayoとしては10年くらいの長いスパンで考えています。日々精進といった感じで。ファースト・アルバムを出したあと、ピアニストとしてライヴをやらせていただいたりしてますが、最初のときは緊張で手が震えてました(笑)。

――新作『Good Time』はピアニストとしてはセカンド・アルバムになりますが、最近になって書き下ろした曲はありますか?

mayo はい。1曲目「Good Time」、3曲目「spring」、9曲目「KIZUNA」です。

――「KIZUNA」は、mayoさんがピアニストで活動したいという動機になった東日本大震災へ寄せた曲とお聞きしていましたので、てっきり2011年かその翌年あたりに作られたものと思ってました。

mayo そのときに作った曲もありますが、これは昨年の……確か夏から秋頃に掛けてできたものです。被災地へ向けての想いというのがずっとずっと自分の中にあって、そういった方々の顔を浮かべながら書き上げました。私の場合、曲作りに関してはバイオリズムの落差が激しくて、ダメなときは2?3ヵ月くらい1音も浮かんでこなかったりするんです。昨年の夏がそうで、イベントなどの仕事の合間にドライヴや映画に行ったり、友達と会ったりして、さんざん遊びまくった挙げ句にやっと出てきたのが「Good Time」でした(笑)。

――とてもノリの良い、元気な曲調ですけど(笑)。

mayo 実はアップ・テンポの曲はすごく苦手で、このメロディが出てきたとき、「やっと元気な曲ができた!」と喜びました。朝に聴いていただいて、その日、一日を笑顔で元気に過ごしてくださったらいいなという感じです。

――そういうバイオリズムがある一方で、 3曲目「spring」は自然に沸いてきたそうですね?

mayo 歌のイベントで行った大阪で生まれました。 それっぽくないですが(笑)。その日はリハーサルと本番の間が珍しく4時間も空きがあって、 単純に楽しむためにキーボードを楽屋に持ち込んで弾いていたんです。そうしたら急にふっとメロディが浮かんできて、本番前にはほぼ出来上がっていました。稀にこういうことがあるんですよね。

―― 5曲目の「ほうき星」は、地球を恋人に見立てて、76年かけてハレー彗星が一途な想いで地球に会いに行くというイメージで、出会いと別れを表現されたそうですが、切ないメロディがとても印象的でした。 大体の曲が3?5分程度なのに対して、これだけ8分22秒ですね。

mayo 元々は昨年3月にリリースされたEP盤『麻布ハレー』(編注:76年に一度地球に接近する彗星をテーマにした同名小説とのコラボ・イメージソング集で、参加アーティストは歌手のMILLEA、ヴァイオリニストのAyasa、そしてピアニストのmayoの3人)のために依頼されて書いた曲で、最初は3分くらいだったんです。そうしたらプロデューサーから、「もう少し長くして」というお話があって。正直、一旦出来上がったものを、ここをこうしてと作り直すのは、不器用なものでなかなかできないんです。新人の頃は結構頑固で、そういった話は絶対にお断りしてたんでしょうけれど、最近は大人になったのか、とりあえず一回飲み込んでみようと(笑)。それでトライしてみたら違うメロディが浮かんでてきて、結果、倍以上の長さになってしまいました。 これはライヴが大変だな?と(笑)。

――そして、アルバムのラスト。前作『always love you』は岡本真夜作の「TOMORROW」が10曲目でした。今回も同様に10曲目は「ANNIVERSARY」と、セルフ・カヴァーで締めくくられています。自作の歌ものをピアノのインストで弾くというのはどういう気分なのでしょうか?

mayo やはり歌のメロディなので、9曲目までとはまったく感覚が違うというか。「TOMORROW」もそうでしたが、すでに歌として自分の中で出来上がってしまっているので、ピアノ用にアレンジすることがなかなか難しいんです。歌が邪魔しているのかわからないのですが……。そこで前回の「TOMORROW」は森俊之さんに、今回の「ANNIVERSARY」は西垣哲二さんに編曲をお手伝いしてもらったんです。

――自作の歌ものをピアノで弾くとき、頭の中で歌詞は流れていますか?

mayo そうですね、一緒に鳴ってますね。

――ピアニストmayoさんとしての活動というのは、ご自分の中では別人格として捉えていらっしゃるシンガー・ソングライター岡本真夜さんに、何らかの影響を与えていますか?

mayo それはあると思います。前作のアルバム・タイトル曲「always love you」は、そのあと言葉を乗せて歌になりました。そのときにお互いに刺激し合えるんだなと感じました。

――今回のアルバムで歌になりそうな曲はありますか?

mayo プロデューサーにも聞かれたのですが、「いや無理です」と答えました(笑)。難しいんですよ、ピアノで書いた曲は音域が広かったりしますでしょう?

――7曲目の「ノクターン」なんか、歌詞を付けたらえらいことになりそうですものね(笑)。

mayo もう絶対に歌えません。1分もしないうちに窒息して死んじゃいます(笑)。

―― 前作のときのインタビューで、「覚えやすいメロディということを大事にしていて、ピアノでもすっと心に入っていけるようなメロディを作って残したいと思っています。リスナーのみなさんの心に寄り添えるようなメロディや空間……そういうものを表現していけたらいいですね」とおっしゃってました。それは今回のアルバムでも貫かれていると感じました。その言葉を鑑みると、mayoさんにとっては、やはりメロディがキー・ポイントですよね?

mayo インスト、歌にかかわらず、確かにそうですね。まず最初に出てくるのはメロディですし。

――そのときハーモニーは頭の中ですでに鳴っているのでしょうか。それとも、あとでコード付けするのでしょうか?

mayo メロディが浮かんだときはハーモニーも、それにテンポも同時にイメージされています。歌の場合は鼻歌で口ずさんで作りますが、インストの場合はピアノを弾きながらですので、メロディもハーモニーも同時進行といった感じです。

◆相性抜群のイタリア製ピアノを前作に引き続き演奏

――前作ではピアノはイタリアのファツィオリでしたが、今回は?

mayo はい、同じです。前作に引き続いて群馬のスタジオで録音しました。ピアノに関してはちょっとしたエピソードがあるんです。ファツィオリを知らなかった頃、知り合いのミュージシャンから芝浦にあるショールームに誘われたんです。そのとき知人はミュージシャン仲間のある方にも声を掛けていて、私は初対面でしたが、一緒に行くことになりました。ショールームでいろいろ試奏していくうち、まるでオーケストラみたいというか、高音のキラキラ感もすごいし、低音もどっしりしていて、自分が上手くなったと錯覚してしまうほど相性がいい 1台があったんです。そうしたら、その初対面の方というのがレコーディング・スタジオを作る予定でピアノ探しをしていて、私が気に入ったそのピアノをその場で購入されたんです。それが群馬県高崎市にあるTAGO STUDIOの多胡邦夫さんだったんですね。
そんなご縁でそこのファツィオリを弾きに通い出して、レコーディングもそこで行ったというわけなんです。今でも月に1度は弾きに通っています。あのピアノを一番弾いてるのは私だと多胡さんはおっしゃってました(笑)。

――面白い経緯ですね。私がファツィオリを知ったのはハービー・ハンコックが使っていたからです。

mayo そのTAGO STUDIOにあるピアノには、ハンコックさんのサインが入ってます(笑)。このピアノはハービーさんがライヴで使用したピアノだそうです。

――それもまたすごい話ですね(笑)。いずれにしましても、ハイレゾ配信ですと、そのファツィオリのサウンドもより鮮明に聴こえると思います。

mayo 確かにそう思います。アルバムと一緒にピアノの響きもハイレゾで楽しんでいただけたらとても嬉しいです。



◎ライヴ情報
“mayo” Piano Concert Tour 2018「Good Time」


日時:2018年7月22日(日)1st 13:30開場/14:00開演 2nd 16:30開場/17:00開演
会場:【仙台】Tommy's Bar & live! REMEMBER
問い合わせ:Tommy's Bar & live! REMEMBER Tel 022-224-1965(平日19:00~24:00)
オフィシャルサイト
*4/16(月)11:00よりROYAL HORSEのHPにて一般予約スタート。

日時:2018年7月28日(土) 1st 17:30開場/18:30開演 2nd 20:30開場/21:15開演
会場:【名古屋】NAGOYA Blue Note
問い合わせ:NAGOYA Blue Note Tel.052-961-6311(平日11:00~20:00)
オフィシャルサイト
*4/13(金)11:00より一般予約スタート(NAGOYA Blue Note のHP、お電話よりご予約ください)

日時:2018年7月29日(日)17:00開場/18:00開演
会場:【大阪】ROYAL HORSE
問い合わせ:ROYAL HORSE Tel.06-6312-8958/06-6312-8959
オフィシャルサイト
*4/16(月)11:00よりROYAL HORSEのHPにて一般予約スタート

日時:2018年8月17日(金) 18:30開場/19:30開演
会場:【松山】Live & Restaurant Bar MONK
問い合わせ:FM愛媛 Tel .089-945-1111(月曜?金曜10:00~17:00)
オフィシャルサイト
*4/21(土)より一般発売スタート

2018年8月26日(日)17:30開場/18:30開演
会場:【東京】eplus LIVING ROOM CAFE&DINING
問い合わせ:eplus LIVING ROOM CAFE&DINING Tel .03-6452-5650(平日11:00~18:00
オフィシャルサイト
*4/21(土)10:00よりプレイガイドにて一般発売スタート



◆関連タイトル





◆関連記事

◆NEWS:【独占先行配信】 4年ぶりとなる新作『Love Story』をリリースする岡本真夜に独占インタヴュー!
◆NEWS:20周年を迎えた岡本真夜がピアニストmayoとしてデビュー! 最新作『always love you』が早くもハイレゾで配信開始