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【連載】 トランぺッター山崎千裕の連載コラム 【最終回】

2017/09/20
山崎千裕、園田涼、三浦拓也による「三角関係FEAT.三浦拓也」をはじめ、数多くのレコーディングやステージで活躍するトランぺッター、山崎千裕。この度、キングレコードよりリリースされた2nd ソロアルバム『Sweet thing』の発売を記念して、e-onkyo musicにてスペシャル・コラムを掲載!
◆バックナンバー
トランぺッター山崎千裕の連載コラム 【第3回】
トランぺッター山崎千裕の連載コラム 【第2回】
トランぺッター山崎千裕の連載コラム 【第1回】



『Sweet thing』/山崎千裕




皆様こんにちは。トランペット奏者の山崎千裕です。なんと数日前に発売になった雑誌『ジャズライフ』の表紙を私が務めさせて頂きまして、喜びとともに只今絶賛ツアー中です。先週は大阪~大分、そして今週は金沢へと向かっております!

山崎千裕+ROUTE14band「Sweet thing」ツアースケジュール

気付けばこの連載、すっかり忘れていましたがスタート当初に1ヶ月連載と言われていまして、あっという間に今回が最終回です!早い!なので今回はかなり駆け足でいかないと現在まで繋がりません。。では早速続きを書きたいと思います。

さて先週は私の活動の幅がぐんと広がり様々なスタイルの音楽を紹介しました。今週は山崎千裕+ROUTE14bandをスタートし曲作りに影響を受けた音楽などを交えて進めていきたいと思います。

そんな訳で半ば実験的にスタートしたこのバンド、2枚目のアルバムは私のルーツであるクラシックをバンドアレンジにしようという事で「チャイコフスキー/くるみ割り人形」に取り組みます。原曲はバレエ作品なので曲の順番は物語に沿っているのです。なので私たちも曲順はそのままにアレンジを決めていきます。アレンジは基本的にスタジオにてメンバー全員で試行錯誤しながら進めます。今でもライブには欠かせない一曲「ROUTE14band/中国の踊り」は4つ打ちダンスビート、ライブではRapまで入っちゃいます。これにはチャイコフスキーもきっとびっくりしている事でしょう(怒ってないといいな)

一度ステージを経験するとその楽しさに新たな野望が見え隠れします。インストバンドなので日本語の歌詞が無いという事は国境の壁を越えて世界中で活動できるのではないか、と。そう思ったらやってみるのみです。結成半年後にはロサンゼルスツアーを企画し、当時のメンバー誰一人行ったことのないロサンゼルスへ。見るもの全てが刺激的で大きく新鮮でした。

アメリカ人のお客さんは感情表現がとても素直で自分の好きなタイミングで大盛り上がりしてくれます。そして次の行動は独断で即決していきます。

なので当初ツアーの行程は3個所だったのですが、演奏する度に明日ここでもやってと声をかけられ(中には来週シカゴで演奏して、などという声も)帰る頃には10回近い本番を終えて帰ってきました。

これが私達にとって大きな一歩だったと思います。そして「あ、本当に音楽は国境を越えた」と自分達の活動への自信にもなりました。

そして味を占めた私達は毎年アメリカツアーを敢行し、海外へ繋がるオーディションを次々に受けては行き、オファーが来れば世界中どこへでも出かける今の活動スタイルになっていきます。

そして結成当初私の「3ヶ月一緒にやってよ〜」という一言で始まったこのバンドは、今年6年目を駆け抜けています。

その頃から私は世界の歌姫やポップスが大好きになり、とても興味があります。マニアックな話になっていきますが「Keith Urban/I told you so」やジェシカサンチェスの魂から歌う姿が大好きです。ジャンルとしてはカントリーがルーツのポップスやロックが好きなので、テイラースイフトやThe Band Perryも大好きで晴れた日のドライブにはピッタリです!

特に私達が大好きで連続5年出演し続けている音楽フェスティバルSXSWは、世界中からのミュージシャンが集まってテキサス州オースティンにある100個所のライブハウスで(道路も通行止にして)1週間ライブをし続けるお祭りで、これは楽しすぎて大変です。

歩いているだけでカッコいい全力の音楽が聞こえてきて、その度に足を止めてはまた新しい音楽に出会っていく日々です。最高です。有名無名問わずカッコいい物はカッコいいとみんな惹かれてしまうのです。

そんな惹き寄せられる日々の中には今や日本のジャズフェスにも来日する『Hiatus Kaiyote』や『snaky puppy』との出会いもあり、衝撃でした。

みんなそれぞれの個性を全開にして好きな事を好きなように表現する、その振動が伝わってきて感動するというシンプルな構図に改めて気づかされます。

気軽に世界中の音楽と出会える世の中になり、行く事も簡単になってきた今、世界のどこかにもしかしたら自分達の音楽がとてもフィットする地域があるかもしれない!とそんな風にも思うようになりました。

そんな事もあって、毎年アメリカツアーへ出かけ、韓国でリリース&ホール公演をしたり、ニュージーランドのフェスに出たり、日本はもちろんですが少しづつ世界へと活動を広げています。

今回のソロアルバム『Sweet thing』は、トランペットのソロアルバムとしてはかなり新しい挑戦がたくさん詰まっています。

ロサンゼルスでのレコーディングは開放感に満ち溢れていて、LAで今現在大活躍中のミュージシャン達(プリンスの最後のツアーのメンバーや、グラミー賞作品に参加しているメンバーも!)とのレコーディングは、グルーヴもアイディアも新しかったです。

特に『Yuki"Lin "Hayashi/Love will be better』はここでしか録れない温かな空気感と美しい旋律がゴスペルのクワイヤと一緒になって壮大な世界を創っています。また、対極にはROUTE14band でインストバンドですがRapも収録した『山下智/seven mile bridge』も挑戦と遊び心溢れる一曲になっています。

なのでこのアルバムはいわゆるジャズのアルバムとはちょっと違うかもしれません。でも音楽の歴史を見るとジャズにラテンやR&Bなどを融合させる挑戦から、新しくフュージョンやスムースジャズなど新たな時代が確立しています。

なので私もPops、歌心を大事にするスタイルを織り交ぜた新しい挑戦を繰り返し、これからも旅を続けていきたいと思います!!

あっという間の連載でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。今度はライブ会場やブログなど、またお会いしたいなと思います。ではでは再会を楽しみにしておりまーす♪♪♪

山崎千裕


















◆山崎千裕 関連作品




山崎千裕 プロフィール

東京芸術大学附属音楽高等学校を経て東京芸術大学音楽学部卒業。
トランペットを杉木峯夫、福田善亮、D・ヘルツォーク、ヒロ野口、の各氏に師事。

2010年 自身のバンド山崎千裕+ROUTE14band を結成。
2011年にアメリカロサンゼルスツアー敢行。
2012年 札幌パークジャズライブコンテストグランプリ。
2013年 世界最大の音楽見本市SXSW2013に出演。 アメリカ全米8 都市ツアー。
同年2013年 カナダトロントジャズフェスティバル出演。
2014年2月にソロアルバム「GOOD ONE」でソニーミュージックアーティスツよりメジャーデビュー!
同年2014年3月 SXSW2014への出演。テキサス州10公演のツアーを行なう。
2015年3月 SXSW2015への出演。10月韓国の世宗文化会館でワンマンライブを敢行。
2016年3月 4回目のSXSW2016への出演。8月にニュージーランド「Bay of Island Blues & Jazz Festival」に出演。
2016年8月 山崎千裕、園田涼、三浦拓也による「三角関係FEAT.三浦拓也」がキングレコードより満を持してメジャーデビュー!!
2017年3月に通算5回目のSXSW2017 への出演。
2017年8月 2ndアルバム「Sweet thing」がキングレコードより発売!

主演映画「Rat」が2012 年ヨコハマアクションムービーコンペティショングランプリ」主演女優賞を受賞。
古楽器によるアンサンブル東京ヒストリカルブラス、東京ブラススタイル(anna名義にて)のメンバーでも活動していた。(2013年10月卒業)。

【これまでに参加した作品】
西野カナ、ゆず、でんぱ組inc.、SEKAINOOWARI、菅野よう子「マクロスin 武道館」ライブサポート。
ミュージカル「ミュ ージックマン」「ミスサイゴン」、宝塚「ベルサイユのばら」、オーケストラにて参加。

【レコーディング参加作品。】
「笑っていいとも」、ディズニー「声の王子様」、映画「麒麟の翼」、映画「さらば危ない刑事」エンディングテーマ、UA、Kinki-kids、西野カナ、森広隆、など他多数。(敬称略)現在、ジャンルの枠を飛び越え人の心に響く音楽をモットーに積極的に活動中。

◆山崎千裕 オフィシャル・サイト