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【新連載】 トランぺッター山崎千裕の連載コラム 【第1回】

2017/08/30
山崎千裕、園田涼、三浦拓也による「三角関係FEAT.三浦拓也」をはじめ、数多くのレコーディングやステージで活躍するトランぺッター、山崎千裕。この度、キングレコードよりリリースされた2nd ソロアルバム『Sweet thing』の発売を記念して、e-onkyo musicにてスペシャル・コラムの掲載を開始!


『Sweet thing』/山崎千裕




初めまして、トランペット奏者の山崎千裕(やまざきちひろ)です。
クラシックをルーツに持ち、現在はメロディーを大切にするスタイルで世界を旅をしながらオリジナルな表現を開拓しながら活動中です。
記念すべき連載初回である今日は、なんと私の2枚目のソロアルバム『Sweet thing』の発売日です!!好きな物を集めたこのアルバムを聴いて頂けたら私の現在の活動全てがわかると思います。実はこのアルバム、ほとんどロサンゼルス(以下LA)でレコーディングしてきました。ここ5年くらい毎年アメリカツアーをしていて、私の大好きな場所です。そして大きく分けて3つのグループのミュージシャンが参加するという豪華な作品になっています。

まずはLAで大活躍中のミュージシャン達。このアルバムの為に素敵な曲もたくさん書いてくれたLin(Bass)を中心に、Princeの最後のツアーメンバーでもあるDominique(key)そして『Lalah Hathaway LIVE!』に録音参加しグラミー賞を受賞したステイシー・レイモンド(Perc)、などなど素晴らしいミュージシャンと同じ空間で録音できる楽しさは音にも現れていると思います。



2つ目は長年一緒に活動している山崎千裕+ROUTE14band。テキサス州で行われる巨大音楽フェスSXSWに5年連続で出演したり日本中世界中を一緒に旅をしてきました。今回はみんなでLAへ渡りアルバムレコーディングをし、その後キャンピングカーでアメリカツアーするという気の合う仲間達です。



そして3つ目はこのアルバムの中でホームを感じさせる存在、三角関係feat,三浦拓也。それぞれがインストポップ界で活動するフロントマンであり、このユニットはそんな強みを活かして美しいメロディーとその場の熱気を音に表す即興を大切にし、トークが持ち味です。このアルバムではアコースティック編成ならではの温かさとホームである日本の美、和風な旋律の曲をこのメンバーで録音しました。



このアルバムはそんな訳で様々な活動する私の「今」が詰まってます。

さて、連載初回の今日は私の自己紹介、音楽との出会いを書きたいと思います。

まず音楽が好きだと気づいたであろう歳は3才の頃。親戚の集まりでめちゃくちゃな歌を歌いまくり祖母の家にあったピアノをでたらめに弾きまくり、その即席曲のエンドノートを終えた後は、誰に習った訳でもなくクルっと向きを変え深々とお辞儀をし拍手を求める。それをエンドレスで繰り返すそんな子供でした。そこからピアノや地域の合唱団に通わせて貰って、楽しく音楽に触れていました。

そんな私に転機が訪れたのは中学生。地元の中学へ行き唯一の音楽系クラブであった吹奏楽部に迷わず入部。それまで管楽器などほとんど見た事も無かったのでその場で可憐に見えたフルートを希望。先輩がごっそり辞めてしまった後でフルートの組み立て方がわからず適当に組み立てみたら右手の小指のキーが届かない。私には無理だなとあっという間に断念しました。そして何の楽器にしようか部内をうろうろしていたらキーが3つだけのトランペットという楽器に出会ったのです!
半ば偶然ですがこれが私の運命の出会いです。そして私はこの楽器に夢中になっていきます。この部活、実は物凄い熱血指導のスパルタ部でありました。朝練はランニングから始まり夕方まで年間360日を部活に打ち込みました。私にとってこの音楽漬け生活はとても楽しくドはまりしてしまい毎日が無我夢中でした。生涯の先生と仲間に出会え全国大会も経験する事ができたのは人生の宝物です。

その頃の吹いていた曲で私の大好きな吹奏楽の楽曲「ホルスト:吹奏楽のための第2組曲」。今考えるととても恵まれた環境で学校にたくさんの種類の楽器があったので、楽譜の指示通りトランペット以外の持ち替え楽器を吹いていました。この曲ではコルネットを担当。フリューゲルホーンやミュートもこの頃から。これは今現在の「三角関係feat.三浦拓也」の活動で楽曲によって楽器を持ち替えて、音色を変化させるスタイルに繋がっていると思います。

そして音楽が物語として存在すると強く思ったのが「アーノルド:ピータールー序曲」。この曲は実際にあった大虐殺をテーマに書かれていて、平和を表す美しいメロディの中に突然、遠くから軍隊の行進を表す様なスネアドラムのドラムマーチが聴こえて、そこからだんだんと不協和音が多くなっていく様子に恐い話を聞いているかのように鳥肌がたったのを覚えています。

この部活はマーチングにも力を入れていて世界のトップBlue DevilsのDVDをみんなで繰り返し見ては憧れる私達のアイドルでした。ただ私達のレパートリーは面白い事にドクラシックのアレンジ物。「ベートーベン:交響曲第五番(運命)」や「ドボルザーク:交響曲第9番(新世界)」の名曲を動きながら演奏するのです。ここで私は初めてオーケストラ作品にたどり着きます。理解を深める為に原曲を聴き、あまりに壮大な世界観と奥行きの深い表現の幅に驚きました。当時ハイレゾがあったらもっと衝撃だったかもしれません。

そんなトランペットとの出会いを経て私が形成されていきます。
ここからグッとクラシックにのめり込み、そしてジャズやポップスの世界へと進んで行きます!次回はそんな過程で影響を受けた曲達を書いて行きたいと思います♪




◆山崎千裕 関連作品




山崎千裕 プロフィール

東京芸術大学附属音楽高等学校を経て東京芸術大学音楽学部卒業。
トランペットを杉木峯夫、福田善亮、D・ヘルツォーク、ヒロ野口、の各氏に師事。

2010年 自身のバンド山崎千裕+ROUTE14band を結成。
2011年にアメリカロサンゼルスツアー敢行。
2012年 札幌パークジャズライブコンテストグランプリ。
2013年 世界最大の音楽見本市SXSW2013に出演。 アメリカ全米8 都市ツアー。
同年2013年 カナダトロントジャズフェスティバル出演。
2014年2月にソロアルバム「GOOD ONE」でソニーミュージックアーティスツよりメジャーデビュー!
同年2014年3月 SXSW2014への出演。テキサス州10公演のツアーを行なう。
2015年3月 SXSW2015への出演。10月韓国の世宗文化会館でワンマンライブを敢行。
2016年3月 4回目のSXSW2016への出演。8月にニュージーランド「Bay of Island Blues & Jazz Festival」に出演。
2016年8月 山崎千裕、園田涼、三浦拓也による「三角関係FEAT.三浦拓也」がキングレコードより満を持してメジャーデビュー!!
2017年3月に通算5回目のSXSW2017 への出演。
2017年8月 2ndアルバム「Sweet thing」がキングレコードより発売!

主演映画「Rat」が2012 年ヨコハマアクションムービーコンペティショングランプリ」主演女優賞を受賞。
古楽器によるアンサンブル東京ヒストリカルブラス、東京ブラススタイル(anna名義にて)のメンバーでも活動していた。(2013年10月卒業)。

【これまでに参加した作品】
西野カナ、ゆず、でんぱ組inc.、SEKAINOOWARI、菅野よう子「マクロスin 武道館」ライブサポート。
ミュージカル「ミュ ージックマン」「ミスサイゴン」、宝塚「ベルサイユのばら」、オーケストラにて参加。

【レコーディング参加作品。】
「笑っていいとも」、ディズニー「声の王子様」、映画「麒麟の翼」、映画「さらば危ない刑事」エンディングテーマ、UA、Kinki-kids、西野カナ、森広隆、など他多数。(敬称略)現在、ジャンルの枠を飛び越え人の心に響く音楽をモットーに積極的に活動中。

◆山崎千裕 オフィシャル・サイト