PC SP

ゲストさん

NEWS

【連載】 ドラマー川口千里の連載コラム 第2回

2017/08/09
女子高校生時代に、Youtubeに自身がドラムを叩く動画をアップし、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロをはじめ、世界中から“天才女子高生”として注目を集めたドラマー、川口千里。現在は大学に通いつつ、国内外の一流アーティストとの共演を日々繰り広げている彼女の連載コラムがスタート!
◆バックナンバー
第1回:『アニメ・ソングは私の音楽サプリ』
第3回:『ウェックルさんは私の陰の師匠』
最終回:『ドラムスティックは私の勇者の剣』


『CIDER ~Hard & Sweet~』/川口千里




『ディープパープルは私のバイブル』

池田聡さん「30th FINAL” Summer Concert」のサポートを無事に終えて、ただいまKIYO*SENツアーまっただ中です。
KIYO*SENは、私と大高清美さんで組むユニット。CASIOPEA 3rdで大活躍中の女性オルガニストの大高さんと、変拍子満載のプログレッシブ・ロック系の楽曲を皆さんにお届けしています。

CASIOPEAといえば、何と言っても「朝焼け」(アルバム「MINT JAM」等)ですよね。そのCASIOPEAが、2012年にキーボーディストとして大高清美さんを迎えて再始動したのが「CASIOPEA 3rd」。新しいサウンドに進化して人気を博すCASIOPEA 3rdの最新アルバム「I・BU・KI」は、大高さんのオルガン・サウンドが炸裂してます。まだ聴いてない人は、ぜひ聴いてみてください。

ところで、大高さんは、オルガン奏者としてこだわりを強く持っているそうです。キーボーディストではなくて、オルガニスト。そして、オルガン・サウンドといえば、やっぱりハモンドのオルガン。昔からたくさんのアーティストがハモンドオルガンを演奏していますよね。ライブやアルバムで聴くハモンドオルガンのぶ厚いサウンドは、何物にも代え難くて、本当に魅力的です。

そんなオルガン・サウンド、みなさんはどんな曲やアーティスト、バンドを思い浮かべますか? ELP(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)の「展覧会の絵」かな? TMネットワークの小室哲哉さんかも。Jimmy Smithの「The Cat」なんて、渋いです。で、わたしにとっては、ハモンドオルガンと言えばディープ・パープルのジョン・ロードで決まりです。



とーっても長い前置きになってしまいましたが(笑)、私にとって特別な存在であるディープ・パープルのお話を少し。私がドラムを習い始めたのが5歳の頃。習い始めて最初の頃に、楽曲の一部を使ってフレーズの反復練習をするという課題があって、その中に「ハイウェイ・スター」があったんです。ディープ・パープルの『Machine Head』というアルバムに収録されている楽曲ですが、一聴してすぐに虜になりました。イアン・ペイスのドラムに惹かれたのは勿論ですが、この曲を全部叩けるようになりたいと思った一番の理由は、ジョン・ロードのオルガン・サウンドに魅了されたからだと思います。それから、繰り返し何度も何度もこのアルバムを聴きました。アルバム『Brun』も名作ですよね。

何を隠そう、私が始めてライブ会場に行って本物のライブを観たのは、ディープ・パープル。ワールド・ツアーの名古屋公演があったので、お母さんに名古屋市公会堂に連れて行ってもらいました。この時は、残念ながらキーボーディストがジョン・ロードではなかったんですが、それでも、それはもう大興奮でしたね。8歳の女の子がディープ・パープルのライブで熱狂するっていうのは、今考えるとちょっと異様ですが、「憧れのスターにやっと会えた」という感覚でした。

そして、ライブと言えば、ディープ・パープルのライブ盤『Made in Japan』は、絶対に外せません。このアルバムはディープ・パープルのアルバムの中でも最高の作品というだけでなく、すべてのライブ盤の中でも最高の傑作と言える一品ではないでしょうか。私は、今でもたまに聴きかえすのですが、いつ聴いても、何度聴いても、飽きずに感動を与えてくれます。まさに名盤だと思います。

というわけで、私がドラムに打ち込むことになった理由の一つがディープ・パープルで、もし、ディープ・パープルに出会っていなかったら、今の私は無かったかも知れないと思う今日この頃です。まさにディープ・パープルは私のバイブルなんです。


◆今回ご紹介した作品








◆川口千里 関連作品





【プロフィール】
川口千里(かわぐち・せんり)


1997年、愛知県生まれの女子大生ドラマー。5歳でドラムを始め、8歳から「手数王」こと菅沼孝三氏に師事している。
「YouTube」でのドラム演奏動画は世界中から注目され、その総再生回数は現在およそ3,700万回。また、世界的なドラム関連サイト「ドラマーワールド」で世界のトップドラマー500人に選ばれた日本人二人の内の一人でもある。
2014年にはLAでの単独ライブを成功させ、その後も国内外の有名アーティスト・アイドルとの共演など、活躍の場を広げている。
現在は大学に通いながらライブやスタジオワークなど多彩に活躍中。

川口千里オフィシャルサイト


【関連特集】
20歳になった“手数姫”川口千里のメジャー第一弾 『CIDER ~Hard & Sweet~』が
ハイレゾで好評配信中!