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Mick沢口プロデュースの新作は「ジャズ・インプロヴィゼーション×クラシックの名旋律」

2016/06/17
斬新なアレンジによる「ヴィヴァルディ:四季」、日本プロ音楽録音賞を受賞した「バッハ:フーガの技法」、そして「ロックっぽさ」を持ってアレンジされた「シューベルト:死と乙女」と、これまでにリリースされたシリーズ3作が、オーディオファイル界隈で話題のトピックとして注目を集めてきた、Mick沢口プロデュースによるUNAMASレーベル「クラシック・シリーズ」に、早くも新作『Dimensions』/Yuki Arimasaが登場。



『Dimensions』/Yuki Arimasa




軽井沢大賀ホールにて収録が行われ、最新鋭の機材と技術を駆使した最高級のサウンドクオリティと、斬新なアイデアを取り込んだ演奏という、「Technology」「Engineering」「Art」を立体的に融合させ、唯一無二の世界観を生み出す本シリーズ。第4弾となる今作はシリーズ初となるソロ・ピアノ作品。

演奏にはUNAMASレーベルからのリリースでも知られ、長きに渡りアメリカの名門「バークリー音楽大学」のピアノ科助教授として教鞭をとってきた経歴を持つピアニスト、ユキ アリマサを迎え、クラシックの名旋律をモチーフにジャズ・インプロヴィゼーションを繰り広げるという、シリーズ中最もジャズ色の強い作品。

「J.S.バッハ:カンタータ 第147番」、「ドビュッシー:ラモー賛歌」、「ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番」など、耳なじみのあるクラシックの旋律が、ユキ アリマサの唯一無二のインプロヴィゼーションにより斬新に生まれ変わっている。

最高峰の技術と機材、そして演奏が融合したことで生まれた素晴らしい内容で、その演奏はもちろん、ハイクオリティな「音質」も是非楽しんでいただきたい。特にピアノが減衰していく、微弱音のエンヴェロープの美しさや雑味のない純度の高い音など、ハイレゾでこそ楽しめる作品となっている。











大賀ホールで初のピアノ録音となる今作。ピアノの録音にも様々な知恵と技術が投入された。まず、Mick沢口曰く「ステージは非常に鳴りやすい環境」という大賀ホールにて、最善のピアノの音色を捉えるべく、通常ピアノがセッティングされる位置より、40cmほど後ろにさげたところにピアノを移動。そうする事で、ハイト用のマイクでより多くの音を捉えることができるとのこと。また、ピアノの足の下にはヒッコリー製の板を敷き、余分な振動を制御。加えて、ピアノ本体の下には拡散版を設置。こちらは、音を同一方向に飛ばすため、客席側に角度をつけて設置されている。

マイクスタンドにも細心の防振対策が取られており、スタンドと床の接地個所に水晶の防振材を設置。さらに砂袋状の重りで固定することで防振対策をとっている。








今回の収録では、前回に引き続きImmersive Surround 9ch録音を敢行。3本のマイクがピアノに向かい、それ以外の6本が客席側に向くという独特なマイキング。尚、ピアノに向かう3本のうち一番左手のマイクは、ピアノの低弦のみを狙うもの。これをサラウンド再生時の「Center」とすることで、聴いたときのバランスがしっかりするとのこと。







尚、今回のレコーディングで使用されたピアノはスタンウェイ・ハンブルグ製の最高峰モデル「D274」(S/N.427700)で、かつてアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリが来日した際に持ち込まれたもの。ただ、キャンセル魔として知られる彼が、最後の公演を行わず帰国したため、招聘元が残されたこのピアノを差し押さえた後、縁があって大賀ホールに寄贈されたという、曰くつきの楽器なのだそう。

ピアノのピッチは、ユキ アリマサの指定により、現在のトレンドに比べ低めとなる440Hzにてチューニング。




















当シリーズの柱となる「Technology」「Engineering」の面では、前作「シューベルト:死と乙女」で導入したオールバッテリードライブ駆動とEMCノイズ対策を継続。それぞれに更なるバージョンアップを施したため、前作の倍近い物量が投入された。




ユキ アリマサ プロフィール

1961年東京生まれ。 3歳よりピアノを習い始め12歳でジャズピアニスト、オスカーピーターソンの演奏を聴き、Jazzに魅了され以降独学で勉強を始める。 1983年玉川大学英文科卒業後渡米、バークリー音楽大学でピアノ、作編曲を学ぶ。在学中はピアニスト/アレンジャーとしてハンクジョーンズ賞、デュークエリントン賞を受賞。 1986年卒業後バークリー大学ピアノ科助教授として指導にあたる。同年、初リーダーアルバム「Bitter Life of Scarecrow」の制作を機にアメリカ国内外の数々のアーティスト、ジャズグループと共に、ピアニスト/アレンジャー/コンポーザーとしてアルバム制作、演奏活動を続ける。その繊細でイマジネーションに溢れるソロやアレンジはボストングローブ紙、ボストンヘラルド紙でも好評を博す。 Boston Herald, “Yuki Arimasa is a sensitive accompanist and expressive, imaginative soloist”, Boston Globe, “Arimasa’s arrangement received the strongest applause”. 1996年に15年間の在米生活後帰国。 原大力(Drums)、佐藤ハチ恭彦(Bass)からなるユキ・アリマサトリオを結成し「Tell Me Where The Music Is」を発表。以降、音楽プロデューサー/アレンジャーとして日本の数々のジャズアーティストのアルバム制作に参加。近年は、ソロピアノ、デュエットと多彩な表現に取り組んでいる。2011年にソロアルバム「Forest」をリリース。2012年よりTPT原朋直とデュエットプロジェクトを始動し、オリジナル作品集「Vol.One」、スタンダード集「The Days of Wine and Roses」をリリース。 また、2000年より洗足学園音楽大学ジャズコース教授として、ジャズソルフェージュを開設する他、横浜芸術文化財団主催の小学生向けジャズ講座や中高生のBig Band指導など、後進の育成にも注力している。

◆ユキ アリマサ オフィシャルサイト





◆Mick沢口プロデュース「UNAMAS」レーベル クラシック・シリーズ

『The Four Seasons -Antonio Vivaldi』
The Quartet Four Seasons

『The ART of FUGUE BWV-1080』
UNAMAS FUGUE QUINTET



『Franz Schubert No-14 in D minor Death and the Maiden』
Unamas Strings Quintet




◆ユキ アリマサ関連作品

『FOREST』
ユキ アリマサ

『Vol.One』
ユキ アリマサ, 原朋直



『The Days of Wine and Roses』
ユキ・アリマサ, 原朋直