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癒しのモーツァルト~和合治久さんインタビュー

2016/05/20
“モーツァルト音楽療法の第一人者”として、これまで数多くの著書、CDリリースなどを通じてその効能を提唱してきた、和合治久氏。今回はじめてハイレゾ版『癒しのモーツァルト~自律神経を整える4000Hz』を発売した和合氏が考えるその効能や効果について、お話を伺う機会を得たのでここにご紹介。4,000Hz(4k)が健康の手助けになるという、その主張のメカニズムからお話を伺った。

『癒しのモーツァルト~自律神経を整える4000Hz』(96kHz/24bit)


----- モーツァルトの音楽が副交感神経にスイッチを入れ、自律神経が整うということですが、副交感神経と自律神経というのはどういった関係にあるのでしょうか?

まず、自律神経というものは総称で、人間の意志ではどうにもこうにも出来ない、そういった神経を総称したものを言います。運動神経や感覚神経はその人の意志に関係してきますが、例えば心臓を止めることは人間の意志ではできない、呼吸を止めることもできない、そういったものが自律神経です。この自律神経のなかに、昼間働き、アドレナリンによって左右される交感神経というものと、夜静かに体を休めるときに働きアセチルコリンという物質によって左右される副交感神経というものがあるわけです。この交感神経と副交感神経のバランスが整っていれば、自律神経学的には全然問題ない。だけど現代社会というものは、精神的にも肉体的にも非常に不愉快な、不快なストレスを誰でも日々浴びせられているわけです。簡単に言えば、嫌だなっていう不快感。これが日々の生活に少しでもあって、それが生活していくなかで蓄積されていくと、交感神経が優位になってしまう。そうすると血中のアドレナリン濃度も上がってくるんですね。そうすると自律神経のバランスを崩してしまう。
このような交感神経優位で引き起こされる病気というのは、生活スタイルに関係していますから、習慣病になるわけです。例えば高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満もそうですね。そこで、この交感神経優位の状況にブレーキをかけ、副交感神経を優位にさせてやることが大事になってくるわけですが、ここでモーツァルトの音楽が役に立つというわけです。

----- なるほど。

現代社会人はどこでも誰でも、残業や寝不足、働き過ぎ、そういう日々のストレスを余儀なくされているわけですから、これはもう確実に交感神経が働きっぱなしですよね。例えば、20歳前後の学生さんも、訊くとだいたい4~5時間しか寝ていない。みんな寝不足なんですよ。そうすると副交感神経の出番がないから、肌はカサカサになるし、便秘症の人も多いですね。そういう人は病に未だ至らずと書いて「未病」の状態です。これがある日突然ブレークダウンしたら「発病」ということですね。未病の状態というのはまだ発病してないから、治療医学では対応できないのです。ただ放っておくと、そればどんどん助長されて、いつか脳梗塞、心筋梗塞、心不全、供血性疾患になって大変なことになってしまう。だから、そういうものにブレーキをかける方法が必要ですが、簡単な方法というのは何かと言ったら音楽なんです。そういう音楽があるということに25年前に気付き、それ以来、モーツァルトのある楽曲をモデルシステムとして研究してきたわけです。

----- 特にモーツァルトを取り上げるところには理由があるのでしょうか?

私が取り上げているモーツァルトの楽曲には、副交感神経に作用する音響学的な要素があるんですね。これはある周波数帯域の音や、それから揺らぎといったものです。それから、和音がもの凄く豊富で、倍音が豊かであるということ。これが高次の脳に非常に効率的に波及し、聴き入るだけで、人間を安静モードに導く交感神経にスイッチが入るのです。

----- どんな音でも良いというわけではなさそうですね。

皆さんの両耳のど真ん中に、間脳というものがありましてね、その一部の視床下部というところが自律神経の中枢です。そこから出ている頸椎という部位があって、それが副交感神経の出口にあたります。ここに波及する要素を選ぶんです。そうすると、誰でも好き嫌いに関係なく、聴き入るだけで副交感神経にスイッチが入り効果が表れます。唾液が良く出たり、血圧心拍がすぐ安定したり、体温が上がって温かくなったりね。そういったことを生理的現象として見つけ、モーツァルトの音楽療法として、僕は25年間提唱しているわけです。

---- 効果を期待できる、視聴時間の長さというのはあるのでしょうか?

1時間とか聴く必要はないですね。たかだか10分でも大丈夫です。10分でも唾液がでてきて、唾液の中の免疫物質が高まってきます。自律神経はメリハリですから、少し聴くだけでも効果は期待できます。別に長く聴いていても構いませんけれどね。

----- 一方で、繰り返し聴くことでより反応が良くなっていく、などということはありますか?

それはありますね。毎日毎日それをリピートすることで、例えばお薬に依存されていた方がお薬要らなくなってくるとかね。便秘症とかも直ってしまうんです。音楽で冷え性も、高血圧も直るんです。凄いことなんですよ。

----- そうすると、1回聴いたらいきなり直る、ということではなさそうですね。

それは違いますね。対症療法的なものではありませんので、繰り返しが大切です。だから漢方医学や、東洋医学的な考えだと言えます。ただし薬ではないので、副作用はありません。

----- モーツァルトの音楽以外にも広がっていく可能性はあるのでしょうか?

それはありますね。効果を期待できる音響学的なパターンは把握していますので、その特徴が整っているものであれば使えます。例えば、バッハのG線上のアリアなどは、よく唾液が出てきて、IgAという免疫物質が高まります。周波数においては約4,000Hzの周波数帯域を多く含むものを選ぶことに意味があります。

----- 4,000Hz以上ですとどうでしょう?

4,000Hzはとても良く副交感神経に効いてきますが、一方で、それより高い音というのは大脳皮質とかに効いてきますので、大脳生理学的には意味があります。認知症予防などにも繋がりますね。

----- 別の効能を期待できるということですね。

認知症やアルツハイマーというものは脳の血流の悪化なのです。いわゆるMCIと言われている軽度認知症などは、脳の機能の未病状態と言えますが、ちょっと忘れっぽくなったとか、そういうような段階で早く気が付いて、高周波を浴びて血流を良くすることが大事です。血流を良くするということは脳細胞に血液が行くようにすることですから、酸素の供給、栄養成分、グルコースというブドウ糖の供給に繋がります。これらを供給しなければ脳は死んでしまいますからね。その結果、認知症になってしまうのです。だから、その辺りをうまくやらないといけないし、そういう時に、高周波を含んだハイレゾといったものに意味が出てくると思いますね。

----- ハイレゾの音の良さ以外の意義が見えてきたようです。

すごく意義があると思いますよ。高齢化社会にはとっても役に立ちますからね。もうハイレゾは社会貢献ということで(笑)あと、そうだ、ハイレゾを良く聴いているオーディオマニアの方には認知症は少ないかも知れませんよ(笑)極端な話ですけれどね、統計的なものが出てくればね。



和合治久(わごう はるひさ) プロフィール


(父・和合正治は元・松本市長、全国市長会副会長歴任、サイトウキネンフェスティバル設立に貢献)
1950年長野県松本市生まれ。
東京農工大学大学院修了後、京都大学にて理学博士取得。
埼玉医科大学短期大学教授・学科長・学長補佐を経て、現在、埼玉医科大学保健医療学部教授・初代学科長。
専門は比較免疫生物学、免疫音楽医療学で、人間を含めた動物の健康維持機構を研究。
中国・長春中医薬大学客員教授、首都大学東京および尚美学園大学で講師を兼務。
国際個別化医療学会顧問、日本臨床検査学教育学会理事、日本臨床音楽研究会理事、日本作家クラブ評議員、公益社団法人「虹の会」理事、「ふるさとテレビ」顧問、日本アゼルバイジャン協会理事などを務める。
これまでに、国際比較免疫学会アジアオセアニア会長、日本比較免疫学会副会長などを歴任。
東京農工大学、東京都立大学、御茶ノ水女子大学、名古屋大学大学院、弘前大学、早稲田大学、放送大学大学院、新渡戸文化短期大学などで非常勤講師を務めた。
受賞歴に、文部大臣賞、日本応用動物昆虫学会賞、日本臨床検査学教育学会精励賞などがある。
各地の講演のほか、テレビ、ラジオ、医学・健康雑誌等で活躍する一方、日本各地で音楽セラピーコンサートを開催し、治未病活動を推進している。
座右の銘は「人生に逃げ場なし」。

和合治久 公式サイト
http://www.wagoh.jp/