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打楽器の新世界!よしうらけんじ TONES配信スタート!

2016/04/29
Ai、SUGIZO、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND等のライブでの演奏、 布袋寅泰、木村カエラ、クラムボンの等のレコーディングに参加するなど幅広いフィールドで活躍する よしうらけんじの4枚目のソロアルバム"TONES"が、ハイレゾ配信されることとなった。

本作が生まれるまでのストーリーを、よしうら氏ご自身に綴って頂いた。

『TONES』
よしうらけんじ


■前夜
前作のCDを作ったのが2010年11月。あれからいろんなことがありました。
パーカッションをとりまく環境もずいぶん変わったと思っています。

私が活動しはじめた2000年頃は、まだまだパーカッションがポピュラーとは言えない
状況でしたが、徐々にアンプラグド、アコースティックなライブの企画が増えて、ライブ やレコーディングの現場でも楽器の認知度が上がり、アンサンブルへ組み込まれること もかなり一般化しました。

では次に、何をするべきか?

カホンやジェンベだけにとどまらない、パーカッションが魅力にあふれていることを、 演奏者がもっと発信していかなくては!

■出会い
制作に取りかかった2015年は、私のソロ活動10年目ということもあり 「とことん打楽器の音を味わってもらえるアルバムを作りたい」と考えていました。

TECHNOBOYSの石川氏に相談したところ
「楽器の響きを活かすなら、石造りのホールで録音してみてはどうか?」
という回答。なるほど!

鹿児島県に1つ、そして大谷石の採掘場、石造りの教会、使われなくなったトンネルと 候補は挙がったのですが、電源やノイズ、予算などの問題で実現はできませんでした。

そんな時、河口湖の円形ホールの存在を知り、即下見へ。
木と石とコンクリートを組み合わせた贅沢な造りのホール。響きを聴いて、即決しました。
ここなら豊かな残響と共に"温かさ"も収録できると。


■ハイレゾリューション
近年、高解像度のレコーディングで叩く機会が増えていました。これが所謂「ハイレゾリ ューション=ハイレゾ」と言われるもので、CDの2倍(96kHz)等で録音するわけですが、 CDとして製品化する時には44.1kHzに落とさなくてはいけない...。果たしてそれに意 味があるのかずいぶん解らずにいましたが、結論として録音をハイレゾにするだけでも、 打楽器の音が格段に違うことに納得。

石川氏と相談して、32bit/192kHzで録音することに決めました。

理由としてまず、自分の録音したい音が録れるから。

そして、各楽器の個性を捉えた良い音と残響が収録できる産物として、一音一音の説得 力が増し、音を減らすアレンジ(必要最低限を見極めたアレンジ)に集中することができる 状況を生み出してくるところも大きな決め手となりました。



■録音
録音は2015年7月1日、2日の2日間、河口湖円形ホールで行いました。

録音機材ProToolsを持ち込んで、試行錯誤しつつ、マイクを定位置にセットして、奏者が 楽器とともにベストポジションに移動して録音する方法で進めていきました。

楽曲が求めるベストなサウンドは、まず距離と響きで決める。
同時にマイキング、チューニング、楽器の選定で調整。
1日目はマイキングのバランス取りつつ、ひたすらパーカッションの録音。
1. Anticipation
2. Birds and Seven Woods
4. TASHIKA
6. Totally Motion
7. The Connection
8. South Mountain を収録

2日目は和太鼓の林幹氏とDUOを一発録りした後、追加のオーバーダブ。
3. Slip Pump
5. Orbital Resonance [和太鼓:林幹]
9. Lake of the weekend & Fireworks
その他追加録音 を収録

#9のLake of the weekend & Fireworksの前半部分は、河口湖畔でジャンベを 叩きフィールドレコーディングを敢行。風や鳥の声も聴こえます。

■Mix & Mastering
32/192のMixが、HDでない環境下は32trまでとなるので、ピンポン的なことも使い ながらのMixを石川氏に依頼しました。

サントラ制作が重なっている中、完成したMixのすばらしかったこと。

そしてマスタリングは、佐藤純之介氏により、パンチと品格を併せ持った素晴らしい音 へ結実。

両氏の技術と理解が、この作品にとって大切なエッセンスを美しく封入してくれました。

■デザイン
以下のポイントでタイトル & デザイン決定しました。
◆分かりやすく、言いやすい名前
◆ちょっとした会話やライブMC中でも聞き取れて、覚えられる響き
◆打楽器の美しい音が、存分に入ったアルバムであることを1枚の画像で表現
◆海外のダウンロードサイトでも、一目で理解してもらえるデザイン

本当は「TONE(トーン)」だと、より分かりやすいのですが。
「TONE」ってコトバは、世の中にあふれていて決定に至らず。
少し聞き取りにくいことは承知で、「TONES(トーンズ)」にしました。

打楽器への愛情と、音を形にするために集合してくれた素晴らしきメンバーへの感謝を携えて。

ぜひ、ご一聴ください。

文◎よしうらけんじ

よしうらけんじ/Kenji Yoshiura プロフィール

15歳でドラムとクラシックパーカッションを始める。
慶応義塾大学法学部政治学科を卒業後、1996年に渡米。
日本人として初めてバークリー音楽大学のハンド・パーカッション科 に入学する。
在学中は独自の打楽器センスを買われ、多くのセッション、レコーデ ィングに参加。さらにケニヤの人気シンガー、E.ワイナイナのアフリカ ・ケニヤツアーにも参加。

1999年米国内にてソロアルバム「Elephant Dance」を発表。地元情 報誌にも取り上げられ、注目を集める。

同年より活動の拠点を東京に移し、Jazz、Popsの演奏活動の他にも、 舞台、CMの分野にもフィールドを広げる。2001年には日本文化交流 基金のサポートで英国、ラトビアにおいて海外演奏を行う。

2010年に3枚目のソロCDをリリース。作曲、アレンジをセルフプロデ ュースし発表。 さらに2016年に4枚目のソロアルバム「TONES」をリ リース。32bit/192kHzのハイレゾレコーディングを行う。

「リズムは楽しい」をテーマに、様々なワークショップを展開しながら、 より現代的なエンターテイメントとして、東京都現代美術館に於いて クロージングイベントや、 ドイツ車Audiショールームでのソロ演奏、 ヘアショーや写真展でのパフォーマンスを行い各方面から高い評価 を受けている。